2012年12月31日

Vimperator Advent Calendar 2012が終了しての所感

去る25日でVimperator Advent Calendar 2012が終了した。

Advent Calendarを企画するのは……というか、イベント企画するの自体初めてだったのだが、意外と何とかなるものだ。

Advent Calendar始動前後は果たして参加者が集まるかとドキドキし、始動後は参加者が増えないものか、自分は何を書くかでドキドキし、担当日は今日中に記事をアップ出来るかドキドキして結局遅刻したり(すみません)。

Advent Calendarで本来必要な25人の参加者を集められず、皆が2周目以降の記事を書いてくれるかどうかも不安材料だったが、快く引き受けて貰えたのは嬉しい誤算だった。「坊さんさえ走り回る」というこの年の瀬に、2周目3周目はやはりお願いしにくいからね。

迷惑をかけた面も在るかと思うが、他の参加者の記事は参考になったし、やってよかったと思う。

参加者の皆様、そして記事閲覧者の皆様も、どうも有り難う御座いました!

posted by 天井冴太 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年12月22日

このVim plugin達に感謝しなければ年を越せない!私が今年使い倒した2012年のベストを全部ご紹介!

この記事は、Vim Advent Calendar 2012の21日目の記事となる。昨日(20日目)はchikatoike氏のVimGolfでハイスコアを取ったらトップの人のコメントが見れた話 - ゆり日記だった。


なんやかんやの間に「今年」も残すところあと10日(何……だと……?)。そろそろ今年1年の締めくくり、行く年に感謝を来る年に期待を。そう、Vimのpluginにもね。

以下、私が今年1年世話になったVim pluginを10個紹介する。明日(22日)から1日1個試していけば、丁度今年中に全pluginを確認出来るという寸法である。

なお、各pluginの紹介文の最後には、そのpluginを導入する為の:NeoBundleコマンドを記述している(ただしneobundle.vim以外)ので、気になるpluginが在ったら是非利用して頂きたい。

因みに、タイトルはこのWEBサービスやアプリ達に感謝しなければ年を越せない!僕が今年使い倒した2012年のベストを全部ご紹介! | バンクーバーのうぇぶ屋のパクりである。


neobundle.vim

neobundle.vimはVimのpluginを管理するpluginだ。

昨今のVim pluginには複数ファイルに渡る大規模な物が増えてきた。いや、例え小規模であろうとドキュメントを用意した途端にファイルは複数になる。古き良きVimオリジナルのplugin管理(所定のフォルダにファイルを突っ込む)は単純だが、その管理コストは膨大だ。導入はまだ良い。削除はどうする?そのpluginを構成するファイルを一つずつちまちま消していくのか?更新は?10のpluginを導入しているなら、10の公開ページで更新を目視確認してダウンロード、「このファイルはこのフォルダ、そのファイルはあのフォルダ」と手でコピーしていくのか?

そこでneobundle.vim。pluginの導入、更新、削除コストを大幅に小さくしてくれる。

neobundle.vim自体の導入は簡単。neobundle.vim自体を導入するフォルダを作り、そこにShougo/neobundle.vim ・ GitHubのautoload,docフォルダとそれらのフォルダ内のファイルをコピー(README.mdに在るようにgit cloneするか、ページ上方の"ZIP"リンクから圧縮ファイルを入手しそれを展開する)。なお、neobundle.vimはGit(場合によってはそれ以外のVCSも)が必要なので、前もってインストールしておく必要が有る。後は以下をあなたの.vimrcに追記すればよい。
set nocompatible
if has('vim_starting')
	set runtimepath+=(neobundle.vim導入先フォルダ)
endif
call neobundle#rc(expand('(plugin導入先フォルダ)'))

" ここに:NeoBundleコマンドを列挙していく(後述)

filetype plugin indent on

新規にpluginを導入するには:NeoBundle:NeoBundleInstallを使う。

導入したいplugin名を:NeoBundleで指定し、:NeoBundleInstallでインストールする。

例えば、vim.orgに公開されている"A"及び"B"というpluginを導入する場合は以下の3コマンドを行う。

:NeoBundle 'A'	" Aを導入しますよ、という宣言
:NeoBundle 'B'	" Bを導入しますよ、という宣言
:NeoBundleInstall	" 今まで:NeoBundleされてきたpluginを全てダウンロード&インストール

昨今増えてきたGitHub上で公開されているpluginは、:NeoBundleの引数を'(開発者名)/(plugin名)'の形式で記述する事で導入出来る。

導入したpluginが気に入り、継続して使っていきたいと思ったならば、.vimrcでneobundle#rc():callした後にそのplugin用の:NeoBundleコマンドを追記すればよい。

pluginの削除には:NeoBundleCleanを用いる。

先ず.vimrcから削除したいplugin用の:NeoBundleを削除、次いで起動したVimで:NeoBundleCleanを行う。

なお、:NeoBundleCleanしない限り、プラグインのファイルは読み込まれなくなるだけで物理的に削除される訳ではないので、:NeoBundle行の削除(コメントアウト)は一時的にそのpluginを無効化する手段としても有用である。

pluginの更新には:NeoBundleUpdateを用いる。

:NeoBundleUpdateを行うと、現在導入されている(=:NeoBundleされている)全pluginの更新を自動判別、古ければ自動更新される。

neobundle.vim単独でも使う事は出来るが、後述するvimprocと併用する事を薦める。同時インストール/更新、コマンドプロンプトウィンドウの表示を抑制する事が出来るようになる。

eregex.vim

Vimの検索では正規表現を使う事が出来る。しかしその正規表現にはVim独特な部分が多く、Perl等で正規表現を学んだ者には絶え間ない苦痛を与える事となる(特に"\"の必要な機会の多さといったら!)。

eregex.vimを導入する事で、Perl/Ruby風の正規表現を使う事が出来るようになる。

とは言え、Vimの検索/置換処理をそのまま置き換えたりする訳ではなく、専用のコマンドを提供するだけなので注意が必要である。

Vimのコマンドとeregex.vimで提供されるコマンドの対応は次の通り。

Vimeregex.vim
/:M/
:substitute:S
:global:G

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'othree/eregex.vim'

excitetranslate-vim

VISUAL modeで選択した範囲の文章をエキサイト 翻訳で翻訳、その結果を新規ウィンドウに表示するpluginだ。

グローバル化が叫ばれる昨今、英語の能力の重要性は日増しに高まっている。日本語話者の肩身は狭くなるばかりだ。幸い、web上にはオンライン機械翻訳ツールが公開されているので、それを利用する事で自分の英語スキルを(ある程度は)カバーする事が出来る。

このpluginを導入し、翻訳したい文章を選択した上で:Excitetranslate。英語の文章を日本語に、或いは日本語の文章を英語に翻訳した結果を確認出来る。

なお、このpluginを利用する為には、別にwebapi-vimというpluginも必要である。

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'mattn/excitetranslate-vim', {'depends': 'mattn/webapi-vim'}

open-browser.vim

今はweb全盛時代である。URLが書かれたテキストファイルに触れる機会も多い。そうなると当然、「ファイル中に書かれたURLに素早くアクセスしたい」という欲求が発生する。open-browser.vimはそれを叶えてくれるpluginだ。

例えば以下のkey mappingをしておけば、カーソル下のURLが指すwebページを既定のブラウザで開く事が出来る。

nmap gW <Plug>(openbrowser-open)

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'tyru/open-browser.vim'

qtmplsel.vim

新規ファイルを作った際に、そのファイルのテンプレートとなる内容を半自動入力出来るようにするpluginだ。

新規のファイルを作る時に、必ず入力する内容という物は無いだろうか。例えばHTML文書であれば<html>,<head>,<title>,<script>,<link>,<body>……これらを毎回入力するのは手間であるし、何よりも時間の無駄だ。

任意のフォルダにテンプレートの内容を記したファイルを格納し、以下の設定を行えば利用可能になる。新規ファイルの編集を開始した際に、そのfiletypeに関連づけられた拡張子を付けられたテンプレートが一覧表示される。

let g:qts_templatedir='(テンプレートファイル格納先フォルダ)'

テンプレート入力用pluginは幾つも在るが、qtmplsel.vimが秀でているのは、1つのfiletypeに複数のテンプレートを登録出来る点だ。例えば一概に「HTML文書」と言っても、そのバージョンでテンプレートとしたい内容は異なる。HTML5用、XHTML1.1用、HTML4.1Strict用……など、複数のテンプレートを用意し、適切に使い分ける事が可能だ。

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'qtmplsel.vim'
str2htmlentity.vim

選択範囲中の特定の文字を、HTMLの文字実体参照に変換したり、またその逆に文字実体参照を実際の文字へ逆変換出来るようにする。

HTML文章中では、特定の文字を記述する事が出来ない。例えば「<」や「&」等がそれに当たる。ではそれらを使いたい場合にはどうするかというと、その文字を示す特定のキーワードを替わりに記述する事になる。先程の例だとそれぞれ「&lt;」「&amp;」となる。

変換を行いたい範囲を選択した後に、:Str2HtmlEntityで文字参照へ、:Entity2HtmlStringでその逆の変換を行う。

これもまた、当blogの記述で重宝しているpluginである。

vim-alignta

文字列の整形を簡単に行えるようにするplugin。

プレーンテキストといえど、整形し読みやすくする気遣いは必要である。

例えば、以下のようなリストを、

Chrome http://www.google.co.jp/intl/ja/chrome/browser/
Firefox http://www.mozilla.jp/firefox/
Internet Explorer http://windows.microsoft.com/ja-JP/internet-explorer/download-ie
Opera http://jp.opera.com/
Safari http://www.apple.com/jp/safari/

以下のように読みやすく綺麗に並べたいとする。

Chrome            http://www.google.co.jp/intl/ja/chrome/browser/
Firefox           http://www.mozilla.jp/firefox/
Internet Explorer http://windows.microsoft.com/ja-JP/internet-explorer/download-ie
Opera             http://jp.opera.com/
Safari            http://www.apple.com/jp/safari/

1行ずつ手作業で空白文字を追加していく事も勿論可能だが、このpluginを使えば、範囲選択後に以下のコマンド1つで簡単に位置を揃える事が出来る。

:'<,'>Alignta http.*$

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'h1mesuke/vim-alignta'

vimproc

Vimで非同期処理を可能とするplugin。

非同期処理とは簡単にいえば、「複数の処理を同時に行う」事である。前述したneobundle.vim等で真価を発揮する、縁の下の力持ちである。

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'Shougo/vimproc'

vim-ref

Vim上から任意のドキュメントを参照出来るようにするplugin。

特に各プログラミング言語のリファレンスマニュアルの参照に有効であるが、プログラマでない人にも、任意のテキストブラウザを導入の上で、添付されているwebdictを用いると有用であろう(:help ref-webdict)。
例えばテキストファイル中の英単語の意味をオンラインの辞書で調べたり……;-P

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'thinca/vim-ref'

vim-surround

「()」や「""」などの、「文字列を囲う記号」の操作を可能とするpluginである。

例えば、「"Vim is the best text editor."」の両端の「"」記号を消すには、NORMAL mode下で対象の文字列内の何処かにカーソルを移動させて「ds"」、「()」に変更する事場合は「cs"(」とする。

Vimには文字列塊(1単語、1段落など)を1つの単位として扱えるtext objectと呼ばれる機能が在るが、その特殊な拡張である。

記号の他、HTMLの要素(タグ)にも対応している。当blogでは、記事中の文章を出来るだけHTMLでマークアップする事を心がけており、原稿をただのテキストとして入力した後、このpluginの力を使ってマークアップを行っている。

:NeoBundleコマンド

:NeoBundle 'kana/vim-surround'

今年の残り日数に合わせ10個に絞ったが、正直まだまだ沢山のpluginにお世話になっている。
また、Vimを使う出来るだけ多くの人に役立つように、特定用途(具体的にはプログラミング)にのみ特化したpluginは候補から省いた。それでもややプログラミング用途に寄っている気はするが……

使っている全てのpluginに「今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。」という感謝を。
さて、来年はどんな素晴らしいVim pluginとの出会いがあるのかなぁ?

posted by 天井冴太 at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

現在の自分のVimperator周辺環境

Vimperator Advent Calendar 2012の10日目ですよ。2周目突入。caisuiさんからバトンタッチ(ifやっぱり欲しいよね)。

さて何を書こうかと思案している内に風邪にやられてしまい、あまり頭が働かなくなってしまった。ので、今回はちょっとした小ネタで。


retletさんの記事りすぺくと。私の現在のVimperator周辺環境をまとめる。

Firefoxアドオン

  • Add-on Compatibility Reporter
  • checkCompatibility
  • Clearly
  • Download Statusbar
  • eCleaner
  • Greasemonkey
  • Growl/GNTP
  • Hatena Bookmark
  • KeySharky
  • LastPass
  • NoScript
  • PDF Viewer
  • Tab Utilities
  • Titlebar Text
  • Tombloo
  • Vacuum Places Improved
  • Vimperator
  • XUL/Migemo

ckeckCompatibilityでバージョンチェックを無効化し、それによってXUL/Migemoを使っている。といっても、XUL/MigemoはHatena Bookmarkでのタグ補完にしか使ってないのだが。

Tab Utilitiesはタブの多段表示の為だけに入れている。以前は、タブを閉じた時に直前に見ていたタブに移動する為にも使っていたが、今はVimperator自体でまかなえてる(:bd -select=)。

Greasemoneky Script

  • Amazon.co.jp - Bookmeter Link Adder
  • bookmeter-multi-add
  • Display Remember The Milk Smart-Add symbols reference
  • Hatena::Star Highlight Quoted
  • ldr_relative_rate
  • No focus textarea for Seesaa blog
  • Skip Redirector
  • SuperTumblr

半分が自作……

Vimperatorの:javascriptでないのは、もし仮に、将来Vimperatorとサヨナラするような事態が起きたとしても、ダメージを最小限に抑える為。

.vimperatorrc

(メインがWindows環境なので)_vimperatorrcと、それから呼び出す~/vimperator/fenc.vimp、~/vimperator/hinttags.vimpの3ファイルに分かれている。

fenc.vimpは、どうしても文字化けするページの文字コードを直接指定する為に、
hinttags.vimpには、各webサイト毎の'hinttags'や'extendedhinttags'設定の為に使用している。このファイルは結構ごちゃごちゃしているので、なんとか出来ないか思案中。

Vimperatorプラグイン

以下、~/vimperatorからの相対パスで記す。

  • plugin/_libly.js
  • plugin/appendAnchor.js
  • plugin/command-stats.js
  • plugin/copy.js
  • plugin/feedSomeKeys_3.js
  • plugin/gmail-commando.js
  • plugin/hints-ext.js
  • plugin/prompt-text-style.vimp
  • plugin/reloadimage.js
  • plugin/scroll_div.js
  • plugin/x-hint.js
  • plugin/xpath_hint.js
  • plugin/style/github-fix-misalign-line-numbers.vimp
  • heavy/plugin/auto-focus-frame.js
  • heavy/plugin/autoreload.2.js
  • heavy/plugin/feeder.js
  • heavy/plugin/google-plus-commando.js
  • heavy/plugin/hbsupporter.vimp
  • heavy/plugin/hint-tombloo.js
  • heavy/plugin/multi_requester.js
  • heavy/plugin/PDF.js.js
  • heavy/plugin/refcontrol.js
  • heavy/plugin/slideshare.js
  • heavy/plugin/stella.js
  • heavy/plugin/style/gmail-attackment-icons.vimp
  • heavy/plugin/style/livedoor-reader-change-rate-interface-to-dropdown-menu.vimp
  • heavy/plugin/style/remember-the-milk-display-keyboard-shortcuts.vimp
  • heavy/plugin/style/tumblr-a-smart-dashboard-is_mine.vimp
  • heavy/plugin/style/tumblr-show-permalink-everytime-by-dashboard.vimp

意外と多いな―。

.vimperatorrc内で'runtimepath'弄って、環境によって読むプラグインを変えている。pluginディレクトリ下が共通して読む物。heavy/pluginディレクトリ下がマシンリソースが貧弱なネットブックでは読まない物。

各styleディレクトリ下は特定ページのスタイルを(偶に関連するスクリプトも)弄る物。殆どStylish用ユーザースタイルシートの移植。


稀にvimrc読書会に参加するのだが、意外と人の設定ファイルというものは参考になる訳で。私の.vimperatorrcの内容が、少しでも他人の役に立つのなら幸いである。

という訳で、Vimperator Advent Calendar 2012の10日目でした。あと10日以内にアップ出来ないでごめんなさいごめんなさい!

posted by 天井冴太 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年12月01日

Firefox使いなのにVimperatorを導入していない?そんな馬鹿な!

どうも、Vimperator Advent Calendar 2012主催の天井冴太です。1日目です。

さて何を書こうかとしばらく思案しましたが、VimperatorのAdvent Calendarは私が知る限りでは初めてだという事で、ならばやはり最初は紹介記事にするべきだろうと思い立った次第です。

タイトルは、過去大量のはてブを獲得していた【PC作業効率化】Firefox使いなのにkeyconfigアドオンを導入していない?そんな馬鹿な! | 世界をぐるりとBusideaパクりオマージュです。

『【PC作業効率化】Firefox使いなのにVimperatorアドオンを導入していない?そんな馬鹿な!』というエントリを後で書……かない。

なんてはてブのコメントで書いたネタの実現ですね。3年越しの。

それでは、以下少々長くなりますが、是非ともお目を通して頂きたく思います。

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posted by 天井冴太 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年10月26日

WindowsのキーボードショートカットWindows+Bは「デスクトップを表示」じゃないよ & その他ツッコミ (TB: Windows 8の文句を言う前に使ってほしい“ソープへ行け”級ショートカットキー4つ - あのに・すなる)

Windows 8の文句を言う前に使ってほしい“ソープへ行け”級ショートカットキー4つ - あのに・すなる

ちょっと、あんまりだったのでツッコミを入れる。

Windows+Bは「デスクトップを表示」ではない

■起動直後はまず「Win+B」でデスクトップを出せ

さて起動時。従来の操作に慣れたユーザーは、「まずはデスクトップ画面を表示してほしい」と思うはずだ。

((略))

そこでWin+Bキー([Windows]キーを押しながら[B]キー)を押してくれ。これだけでデスクトップ画面が表示される。((略))

なお、Win+Dキーに慣れている人は、それを使ってもいい。

正確には両者は異なる。

Windows+Bは、通知領域(Windows XP以前では"タスクトレイ"と呼んでいた場所)へフォーカスを移すショートカットキーであり、デスクトップを表示するのはWindows+Dである。
その証拠に、Windows+B押下時は、デスクトップ右下、タスクバー右側の上向き三角形が選択されている状態になる筈だ。この状態でSpaceキーを押せば、省略されている通知アイコンの一覧を表示出来、キーを押すと、その横の各種通知アイコンに対する操作が可能だ。

勿論、通知領域はデスクトップ上に在るため、Windows+Bでもデスクトップを表示させることは出来るが。しかしそちらより"desktop"の頭文字が使われているWindows+Dの方が憶えやすいだろう。

なお、Windows+Bは、少なくともXPの時から存在している。

スタート画面を活用しよう

次に従来ユーザーが迷いやすいのが、アプリを起動するとき。スタート画面はWindowsストアからダウンロードされたアプリが優先されるため、デスクトップ画面のアプリは二の次であるからだ。

((略))

そこで、この画面は使わなくていい。黙ってWin+Qキーを押すのだ。これで「アプリ」画面が表示される。表示した次の瞬間から、右端の検索欄にカーソルがあるので、キーボードから文字を入力するとメニュー検索が可能だ。

えぇ!? それをすてるなんてとんでもない!

確かにWindows+Qで、インストールされているアプリの検索が可能だ(なお、ただ単純に一覧を表示したいだけならば、スタート画面上でCtrl+Tab)。でもちょっと考えて。わざわざ1つアプリを起動するためだけに、毎回次の操作をするつもり?

  1. Windowsキーを押しながらQキーを押し、
  2. アプリ名に依ってIMEのオンオフを切り替えて、
  3. 絞り込みのために、目当てのアプリが見つかるまで文字をタイプし、
  4. タイプし……
  5. タイプし…………
  6. タイプし………………(あ、やっと見つかった!)
  7. それを選択してする為に今度は矢印キーを(更に複数回!)タイプするか、(態々マウスに手を伸ばして!)マウスカーソルを合わせた上で、
  8. Enterキー、或いはマウスの左ボタンを押してアプリを起動

そんな面倒くさい!!

スタート画面は「よく使うアプリ格納ドック」

スタート画面は、今までのWindowsでの、「デスクトップ(に置いたアプリのショートカット)」と「(Windows XPに在った)スタートメニュー上のよく使うアプリ一覧」、「(Windows 7の)タスクバーへのアプリのピン留め」を足し合わせ、更に各アプリからの通知を表示可能にしたものだ。

よく使うアプリを、デスクトップにショートカットを置いたように、(Windows 7の)タスクバーにピン留めしたように、スタート画面は、利用者がよく使うアプリのタイルを配置して使う物なのだ。

スタート画面のカスタマイズ

Ctrl+TabWindows+Qからアプリを探すのは、Windows 8がまだあなたの事を知らない初期利用時、及び「何時もとは異なる作業をする」という状況で使う物だろう。

ではスタート画面に手を加えよう。デフォルトで表示されているのは、Windows 8で新たに追加されたスタイルのアプリばかりだが、旧来からのアプリのパネルも置く事が出来る。

スタート画面へのパネルの追加は以下の手順で可能だ。ここでは例えば「メモ帳」のパネルをスタート画面に追加してみる。

  1. Ctrl+TabWindows+Qから目当てのアプリを探し、
  2. マウスカーソルを合わせ右クリック、或いは矢印キーでカーソルを合わせSpaceキーかアプリケーションキーを押し、
  3. 画面下部に表示されるメニューから"スタート画面にピン留めする"を選ぶ。

スタート画面の1番右に、メモ帳のパネルが追加されていることが確認出来る筈だ。

スタート画面からパネルを削除するには以下のようにする。ここでは仮に、(デフォルトではスタート画面の一番先頭に表示されている)「メール」のパネルを消してみる。

  1. 対象のパネルに、マウスカーソルを合わせ右クリック、或いはキーボードの方向キーで選択してSpaceキーかアプリケーションキーを押し、
  2. 画面下部に現れたメニューから"スタート画面からピン留めを外す"を押す。

「メール」パネルを消すことが出来た!

更に、パネルはマウスのドラッグアンドドロップ、キーボードの矢印キーで選択後にAlt+Shift+矢印を押すことで移動させることも出来る。

これらで自らの好みの配置にした方が、Windows+Qからの選択より余程使いやすいはずだ。

通知領域としてのスタート画面

忘れてはいけないのは、通知領域としてのスタート画面の役割だろう。

例えば「メール」アプリは未読メール件数とそのタイトルを教えてくれるし、「ニュース」はその時点で取得したニュースの見出しを1つずつ表示してくれる。「天気」パネルはその日の天気を簡単に知る事が出来る。これら通知機能を持つパネルを配しておけば、それらの最新情報を容易に取得することが出来るだろう。

このスタート画面に配したパネルの通知機能は、Ctrl+Tabアプリ一覧、Windows+Qの検索チャームでは利用することは出来ない。

シャットダウンはCtrl+Alt+Delでも

これはツッコミというか、ただの補足。

Windows 8のヘルプに拠ると、設定チャームを表示せずとも、Ctrl+Alt+Delでの表示からでもコンピュータのシャットダウンは可能だ(もっとも、仮想マシン(Oracle VM VirtualBox)上で動かしているためか、筆者の環境では確認が取れなかった)。

なお、シャットダウンが手軽に出来ないようになっているのは、Windows Vista時からの「スリープモードを活用して欲しい」という方針を更に薦めた結果ではないかと思う。例えばタブレットPCのような、わざわざ電源をオンオフする事のない利用法を、通常のPCにも提案しているのではないだろうか。

Windows 8 スタイルアプリをキーボードで操作したいならば

やや蛇足気味となるが、Windows+Zというキーボードショートカットを憶えておいて損はない。

今回新たに導入された新しいUIのWindows 8 スタイルアプリ。一見、タッチディスプレイ、或いはマウスでの操作しか考えられていないように見えるが、一応キーボードでも操作する事が出来る。

ボタンなど各インターフェイスはTabキーでフォーカスを移すことが出来るようになっているし、Alt+Alt+でwebブラウザのように表示履歴を進んだり戻ったり出来る。

更に、Windows+Zで、そのアプリのコマンド、オプションを表示させることが出来る。

タッチでも、マウスでもキーボードでも

Windows 8 のユーザー エクスペリエンスの作成 - Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogsには次のように述べられている。

"マウス + キーボード" とタッチのどちらかをユーザーに選んでもらうというアプローチも考えられましたが、私たちはその誘惑をはねつけました。デスクトップ アプリの要素では、マウスとキーボードの両方が前提となっていることがほとんどです。私たちがデスクトップのタッチ エクスペリエンスをどれほど強化しても、この前提を覆すことはできず、既存のアプリ インターフェイスに組み込まれている動作を変えることもできません (なんといっても、これらのプログラムの多くは 10 年以上も前から既に市場に出回っているのです)。

ただし、デスクトップではマウスとキーボードの補助としてタッチが役に立つと思います。過去の例を考えると、新しい入力方式はユーザーが最適な使い方を覚えるにつれてシームレスに統合されていくものです。たとえば、コンテキスト メニュー、キーボード ショートカット、ツール バー、メニューはすべて同じことを達成する手段ですが、ユーザーはそれぞれ自分に一番合った方法を選んでいます。

((略))

Windows 8 のデザインは、キーボード搭載のノート PC でも、外付けのキーボード (有線または無線) を接続できるタブレットでも、その中間的なものでも、自分の希望に沿った PC を持ちたいというユーザーの要望を考慮に入れています。タッチはあらゆるフォーム ファクターで機能し、どの入力方式をいつ使うかはユーザーの自由です。これが "Windows 8 は妥協のないエクスペリエンスを提供する" ということです。

勿論、不満点は残る。が、Windows 8はキーボード、マウス、そしてタッチ操作すべてを考慮しデザインされている。山のようなキーボードショートカットの存在がそれを裏付けている(Windows 8に在るキーボードショートカットを知りたければ、Windows 8 のキーボードショートカットについて調べたをどうぞ)。引用部分に在るように、キーボード、マウス、そしてタッチ操作から、それぞれがそれぞれに合った操作を組み合わせて操作すればいいのではないだろうか。

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2012年10月22日

Windows 8 のキーボードショートカットについて調べた

全国30億人[要出典]のキーボード好きさんこんにちわ。

発売まで1週間を切った、新しいWindows。その名もWindows 8。タブレットPCサポートやら新UI導入が行われるそれを、評価版で試してみた。一見、タッチディスプレイを前提としたように見えるそのUIで、我らがキーボード操作好きはどれだけ戦えるのか。マウス操作死すべし!

確認したのはWindows 8自体のキーボードショートカットについて。添付アプリについては調べていない。キリがないし、そもそもソフトウェアベンダによってキーボードでの操作をどれ程考慮するかは異なるからだ。

キーボードショートカットの情報は[Win8RP] どのようなショートカット キーがあるか、教えてください。 - マイクロソフト コミュニティ(オリジナルが見つからなかったのでGoogleのキャッシュ)及び、それからリンクされているショートカット キーページに拠る。一通り列挙したと思うが、もしも漏れが在ったら教えて欲しい。

また、以降では、Windows 8にて新しく導入されるUIデザインのアプリ、所謂Windows 8スタイルアプリの事を「新アプリ」、以前から存在するアプリを「旧アプリ」と呼ぶ。

なお、確認はWindows XP上にインストールしたOracle VM VirtualBox 4.1.18 r78361上にて行った。その為、マルチモニタ環境用の物など、一部確認が取れなかったものが在る。あしからず。


  • Windows+Bを追加。
  • Ctrl+Alt+Delの説明を変更、スクリーンショットを追加。
  • Print Screenを追加。
  • Alt+Print Screenを追加。
  • Windows+Print Screenを追加。
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2012年10月08日

大阪市のwebサイトに犯罪予告が書かれた事件について超簡単に調べた

以下、毒にも薬にもならない記事。

大阪市のwebサイトに犯罪予告が書かれたという件、さほど興味を引かれず特に調べていなかったのだが、母が取ってる西日本新聞の記事には、「(書き込んだとの容疑をかけられていた)北村氏のPCにマルウェアが感染していた」ような書き方で、あれ、以前Otsuneさんが指摘してたのはCSRF脆弱性の可能性じゃなかったかな(CSRFならPC自体に不正プログラムは要らない)という点が気になって軽く調べて見た。

Otsuneさんの指摘はTwitter上でなされ、そのログは以下のTogetterにまとめられている。

アニメ演出家、誤認逮捕か?大阪市のHPのセキュリティでは誰でも勝手に殺人予告が送られる可能性がある - Togetter

西日本新聞の2012年10月8日朝刊には、"府警によると、遠隔操作でホームページに書き込める新種のプログラムが北村さんのパソコンに存在。コンピューターウイルスの疑いがある。"と書かれており、次のような図も添付されていた。
[西日本新聞2012年10月8日朝刊一面、大阪市webサイトへ対する犯罪予告書込続報記事の一部キャプチャ] 北村氏のPCに(コンピュータウイルスの定義に当てはまるかどうかは兎も角)何らかのプログラムがコピーされていたとするものだ。

Googleニュース検索で幾つか他の新聞社の記事を拾ってみると……

いずれも「PC自体に何らかのプログラムがコピーされていた」という内容になっている。Otsuneさん指摘のCSRF脆弱性は今回関係なかったのかなぁ。

しかしこの事件の報道、報道機関によって「サイトへの書き込み」(BBSやそれに類するなにかを指しているのだろうか)であったり「メール送信」であったりと手段がいまいちハッキリしない。読売新聞、テレビ朝日、日本経済新聞は「サイトへの書き込み」と報道しているようだが、日刊スポーツ、東京新聞は「メール」という文句が。この2紙は記事中に「メール」と「サイトへの書き込み」が混在していて意味不明だ。インターネットの基礎知識を持つ記者が居ないのだろうか?

ラベル:Osaka Security
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2012年09月06日

"Petition | Twitter: Keep Your Ecosystem Open"を日本語訳した #OccupyTwitter

前書き: 前提知識として

最近、Twitter周辺の動きが不穏だ。Twitter社が今までの方針を転換し、サードパーティーを閉め出すかのような動きを見せ始めたからだ。既に、今までTwitterクライアントを開発してきた技術者がその終息を発表する等、「Twitter離れ」とでも言える状況が始まっている。

参照: Twitter関連サービスの終了相次ぐ API利用制限など「Twitterの変化」影響 - ITmedia ニュース

「Twitterに考え直して貰おう」と署名活動も開始された。Petition | Twitter: Keep Your Ecosystem Open | Change.orgがそうである(他にも在るのかもしれない)。

件の署名は英語なので、以下に私が日本語訳した物を載せる。一部、説明や補足が必要そうな物が在ったので、この記事の末尾にまとめて書いている(リンクを張っているのでそれを元に参照されたし)。

英語は不得手なので、一部誤訳が在るかもしれない。どう訳せばいいのか分からなかった部分は英語のままにしている。もし誤訳や、より良い訳し方などに気づいた人が居たら、遠慮なく指摘して欲しい(例えばこの記事のコメント欄などで)。

関連

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ラベル:twitter web
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2012年05月14日

Seesaaブログで一部記号が勝手に画像に差し替えられる件

2011年5月12日分のブックマーク棚卸しを投稿した後で気付いたのだが、Seesaaブログでは一部記号文字を勝手に同じ意味合いの画像に差し替えるという、まったくもって誰が得するのか理解に苦しむ余計な仕様が在るらしい。

[勝手に画像に差し替えられた「電話機」の記号文字]
この通り、2011年5月12日分のブックマーク棚卸し記事中では、電話機の画像が表示されているが、本来はただの記号を入力したのである。

差し替えられる前の「電話機」記号文字(上)と、差し替えられた結果のimg要素(下)
件の記事を投稿する際に入力した内容を上、Seesaaブログが勝手に変更した内容を下に並べた。

この記号が使われているのは、別のblogのタイトルの一部で、勝手に改変するのは失礼なんじゃないか?と思うのだが、この変更機能を無効化する設定が見当たらない

大体、ただの文字を画像にしたって、読み込みにかかる時間が増えるだけだし、既に述べたような変更されると困るパターンも在るし、一体何の役に立つというのか。

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2012年04月29日

今までインストールしたAndroidアプリを確認する方法

一応確認出来る。Android端末のPlayストアから確認する方法、Google PlayのAndroidアプリストアのwebサイトにアクセスして確認する方法の2種類が。

注意が必要なのは、双方とも"今インストールしているアプリ"ではなく、"今までインストールした事が有るアプリ"である点か。既にアンインストールしたアプリも含まれる。
また、プリインストールされていたアプリでも、Playストアに在るならば一覧に含まれる。

Android端末のPlayストアから確認する方法

  1. [Android(のApp Drowerから)Playストアを探す](アプリケーションの一覧等から)Playストアを起動
  2. [AndroidのPlayストアでmenuキーを押し、menuキーを押し、"マイアプリ"を選択
  3. [AndroidのPlayストアの"マイアプリ"のリストを……
  4. [AndroidのPlayストアのぐーっと左にスワイプして……
  5. [AndroidのPlayストアの"すべて"リストを表示する

直近でインストール/アップデートした順番に並ぶようだ。

Google PlayのAndroidアプリストアのwebサイトにアクセスして確認する方法

  1. Google Play の Android アプリにアクセス
  2. ログインしてない場合はログインする
  3. [webサイト版のPlayストア右上にGoogle Play の Android アプリの右上、"マイアプリ"のリンクから……
  4. [webサイト版のPlayストアのマイアプリ - Google Playに遷移

こちらは文字コード順に並んでいるようだ。ページ中央やや下のページネーション用ボタン("<"や"■"、">"状のボタン)でページ送りが可能。

……あー、うん。それはちょっと難しいかな-。
そもそも、"今までインストールしたアプリの数を知りたい"という状況自体そうそう無い訳で。
webサイトからなら、1ページ辺りに掲載されるアプリの数が決まっている(12個)ので、それとページ数、最後のページに載っているアプリの数から計算する事が出来るので、多少は楽だろうが。

文字コード順

辞書順ではない。

読みではなく表記の順番で並ぶ、英大文字より英小文字の方が後になる、仮名や漢字は更に後、平仮名の方が片仮名より先に来る、全仮名文字の後に漢字……等の特徴。

コンピュータが文字をどう扱っているかの基礎知識が無いと理解しにくいかもしれない。

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2012年03月15日

webサービスのメンテナンスとその通知についてつれづれ

【完了】サーバメンテナンスのお知らせ:Seesaaからのお知らせ

下記期間にメンテナンスを実施いたします。

メンテナンス期間中は、ご利用いただけないサービスがございますのでご了承ください。

■ 期間
2012年3月14日(水) 午前2時 から 午前8時 までを予定

*メンテナンス終了時刻は、作業状況によって前後する場合がございます。

というわけで、昨日はblogの更新が出来なかった。いや、メンテナンスの予定をちゃんとチェックしてなかったのは私の落ち度なのだが。

しかし、blog開設者はサービス提供元のアナウンスをチェックしていれば良い訳なのだが、閲覧者に対しては現実的でない。今回のように、閲覧さえも不可能なメンテナンスも有り得る訳で。閲覧者に対して、全てのblogのメンテナンス情報をチェックしろというのは無理だ。独自ドメインで運用していた場合は、ホスティングサービスを割り出すのも手間だし。

例えば、自宅でのwebブラウジング中に、今仕事取り組んでいる事に役立つ記述を見つけた場合。その場ではURLを記録するに留め、次の日に仕事場で確認しようとしたらメンテナンス中だった、なんて事も起こりえる訳で。もし前もってメンテナンスが在る事を知る事が出来ていたならば、URLの記録ではなく、そのページをファイルとして保存するなどの別の手を取っていただろう。

これはblogに限らず、WikiからBBSからほぼ全てのwebサービスについて言える。

それらの、執筆者とは別の人間が管理しているようなwebリソースのホスティングサービスにおいて、ページ上にメンテナンス情報を自動で表示する仕組みが有れば良いのになぁ、と言うような事をふと思いついた。

そういう仕組みを実装しているwebリソースのホスティングサービスって在るんだろうか?

ラベル:web 考察 blog
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2012年03月09日

Seesaaブログのキーワードマッチ広告を有効にしてはいけない

[Seesaaブログ記事設定ページ、キーワードマッチ設定の場所] Seesaaブログにはキーワードマッチという名称の広告付加機能が在る。アフィリエイトリンクとして機能し、場合によってはblog運営者に報酬が払われる仕組みのようだ。

……が、現在、このキーワードマッチを使ってはいけない
プログラムにバグが存在するからだ。

具体的には、キーワードマッチする単語が記事中に含まれる場合、"<"から">"までの文章が出力されなくなってしまう事がある。

HTMLが分かる人向けに詳しく書くと、同じHTML要素内にキーワードマッチする単語が存在する場合、(広告のリンクとなっているかどうかは無関係に)"&lt;とそれに続く半角アルファベット文字"から"&gt;"までの間の内容が削除される。

Seesaaブログに開設しているblogで、次の物を記述している場合、それが正しく表示されない可能性が有る。

  • アスキーアート
  • 顔文字
  • プログラムのソースコード
  • 数式

例えば、次の顔文字は正しく表示されないかもしれない。

(>_<d (>_<)

次のソースコード(の1行目)も正しく表示されないかもしれない。

#include <stdio.h>
int main() {
	printf("booo!");
	return 0;
}

更に、次の数式も危険である。

0<x<10, 11>y>20

この影響を防ぐには、現状では、キーワードマッチをオフにするしかない。
記事毎の設定ならば投稿ページの"この記事の詳細設定"から、blog全体の設定は記事設定ページから可能だ。


実は、この話は既に問い合わせ窓口からSeesaaブログ運営側に報告済みである。
ただし、1ヶ月も前に

この1ヶ月間、この不具合は放置されっぱなしである。運営側からこちらにコンタクトがあったりもしない。

この不具合は一見地味だが、文章の一部を勝手に削除されてしまうという非常に悪質な物だ。文章の一部を削除されてしまうという事は、その文章の意味するところが変わってしまい、余計なトラブルを巻き起こしてしまう恐れさえ在る。報告から1ヶ月間何も反応が無い為、運営側にこのバグを修正する気が全く無いと判断し、今回公表する事にした。

Seesaaブログは、blog開設者の個人情報の登録を呼びかけているが、それ以前にやる事が他にも在るんじゃないか。

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2012年02月18日

JUSTインターネットセキュリティ所感

JUSTインターネットセキュリティ、監視オフ時のメインウィンドウ]結論から言ってしまうと、使えない

ウィルス検出時の挙動を選択出来ない。

確かにそれがウィルスに感染している可能性が有る場合はこの挙動で問題ないのだが、誤検出だと確信が持てている場合、勝手にファイルを削除(隔離)されるので、余計なトラブルを引き起こされて迷惑。

特に、管理者権限を持たないアカウントでログインしていた場合、隔離されたファイルを元に戻せず、完全に削除されてしまう(恐らく、ファイルコピーが成功したかどうか確認していない)。

セキュリティ警告で、許可/禁止を記憶させない事が出来ない。或いは、exeファイルに対してしか許可/禁止を選ぶ事が出来ない。

例えばRubyやPythonなどのスクリプトで書かれたプログラムで警告が表示された場合、スクリプト毎に許可/禁止を選ぶ事が出来ない。

正規のスクリプトに対し許可すると、スクリプトエンジンに対する設定として記憶してしまう為、その後悪意のあるスクリプトの実行をスルーしてしまうセキュリティホールがある。

1つ目の挙動で正規のexeファイルを消されてえらい目にあった。
また、2つ目の挙動は、ハッキシ言って洒落になってない。何故それを見逃したのか意味が分からない。

評価出来る点は何処だろう?メインウィンドウがシンプルな所ぐらいか。

上に挙げた2点が改善されれば実用に耐えそうだが、正直2つ目に挙げた脆弱性を見逃してしまうような所が開発したセキュリティソフトには少々不安を感じざるを得ない。
ジャストシステム、総合セキュリティソフトを自社開発、無償で提供開始 -INTERNET Watch外部のセキュリティベンダーとパートナー契約を結んだと有るので、JustSystems側が見逃したのか、外部のセキュリティベンダーが見逃したのかは分からないが。

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JUSTインターネットセキュリティを試してみた

[JUSTインターネットセキュリティのメインウィンドウ]

株式会社ジャストシステムは15日、自社開発の総合セキュリティソフト「JUSTインターネットセキュリティ」の提供を開始した。Windows 7/Vista(SP2以上)/XP(SP3以上)に対応しており、同社サイトなどから無償でダウンロードできる。毎年の更新料も発生せず、広告表示によるビジネスモデルで運用する。

丁度セキュリティソフトの入れ替えを検討していたタイミングだったので、早速インストールしてみた。

感想については別エントリとして投稿する。しばし待たれたし。感想としてJUSTインターネットセキュリティ所感を書いた。

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2012年02月09日

CrunchBang Linuxで日本語を入力出来るようにする

CrunchBang Linux日本語の文字を表示出来るようになったならば、入力も出来るようにしたい。
という訳で、日本語用IMを導入する。

[Synapticでibus-mozcを導入する] 日本語が入力出来れば別に何を選んでも良いのだが、今回はIBus+Mozcを導入してみた。
Synapticを起動し、右上のQuick Search欄に"mozc"と入力、(IPAフォントの時と同じように)"ibus-mozc"をチェック、"適用"する。

さてこれで日本語入力が出来るようになった……かというとそうでない。IMだって装備しないと意味はないのだ。terminalやRun Dialogからibus-setupを実行すると、IBusデーモンを起動させても良いかの確認、IBusが使えない場合の対処法が表示された後、IBusの設定画面が表示される。切り替え方法を確認し閉じる。その後ログインし直せば日本語入力出来るようになる。 [IBus+Mozcで日本語文字列を入力した様子+Mozcのメニュー]

posted by 天井冴太 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年02月08日

CrunchBang Linuxで日本語を表示出来るようにする

[CrunchBang Linuxの文字化け] さてCrunchBang Linuxをインストールしたは良いが、一つ困った事が。
日本語の文字が化けるのだ。
インストーラが思いっきり日本語を表示してくれていたので油断していた。というか何故表示してくれないのだ?日本語文字のデータを持ったフォント入ってるんじゃないかと思うのだが……

仕方無いので日本語文字のフォントを導入する。日本語の文字が表示出来ればなんでも良いのだが、今回はIPAフォントを利用する事にした

[文字化けしたSynapticでttf-ipafontを導入] Super+SpaceでMain Menuを表示し、SystemからSynaptic Package Managerを起動。
Synapticも盛大に文字化けしてるが、一先ず気にせず、左側のリストの3つ目のFontsで始まる項目を選ぶ。
右側上部のリストから、"ttf-ipafont"と書かれた項目のチェックボックスをクリックする。右側下部に、"Japanese TrueType font, IPAfont (meta package)"から始まる説明文が表示される奴だ。
その後、メニューバー左から3つ目、>チェックマークのアイコンをクリックすれば導入は完了する。

[Openbox Configuration Managerで日本語のフォントを設定] 誰かさんが「武器や防具はちゃんと装備しないと意味はないぞ!」というように、フォントもちゃんと装備……もとい、設定しないと意味はない。
Main Menu表示後、Settings→Openboxと辿り、GUI Config Tool(Openbox Configuration Manager)を起動。
ウィンドウ左側のAppearanceを選択すると、フォントの設定画面が出てくるので、それぞれの項目に先程導入したIPAフォントを指定する。
日本語フォントを設定した事により、文字化けしなくなったSynapticその後CrunchBangを再起動すれば、きちんと日本語の文字が表示されるようになる。

今回はIPAフォントを利用する事にした

IPAフォント プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP

単に、変な癖の無いゴシック体/明朝体を持ったアウトラインフォントを他に知らなかったとも言う。

左側のリストの3つ目のFontsで始まる項目
現時点では、文字化けで正確な内容が読めないが、本来は"Fonts (非フリー)"と書かれている。
ttf-ipafont
この記事の執筆途中で気付いたが、"otf-ipafont"という、OpenType font版のIPAフォントパッケージも存在する。
チェックマークのアイコン
その下の文字化けは、本来は"適用"と書かれている。
武器や防具はちゃんと装備しないと意味はないぞ!
これの元ネタと正確な文章が良く分からない。DQらしいが……
posted by 天井冴太 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

CrunchBang Linuxを導入した

EeePC S101に入れていたUbuntu(正確にはXubuntu相当だが)がなにやら妙な壊れ方をしてしまった。直せそうな気もしたが、どうせならと他のLinuxディストリビューションを試してみる事に。
[CrunchBang Linux(+Openboxメニュー)スクリーンキャプチャ] インストール対象がEeePCなので、軽量なディストリビューションを……と探し、結局CrunchBang Linuxにした。
この黒く、シンプルな画面にやられた。なんとも、こう、厨二心が擽られて仕方無い。クールだよね!

公式サイトからディスクのISOイメージダウンロードCD-Rに焼いてインストール。因みにインストールディスクであると同時にLive CDでもある為、インストールせずとも試用する事が出来る。

[CrunchBang Linuxインストール画面(言語選択)] [CrunchBang Linuxインストール画面(場所選択); 言語に日本語を選択したので、日本語で表示されている] インストール自体は、最初の言語選択で選べば日本語で表記されるので、困る事はない。英語との格闘になるかと思っていたが、少々拍子抜けである。

[CrunchBang LinuxのPost-Installation Script] インストール終了後に、Post-Installation Scriptが走り、幾つかのパッケージを簡単に導入する事が出来る(要インターネット接続)。

[CrunchBang Linuxログイン画面] ログイン画面。昨今のOSはアカウント名を入力させず一覧から選択するタイプなのに対して、CrunchBangはタイプが必要である。

[CrunchBang Linux(+Openboxメニュー)スクリーンキャプチャ] デスクトップ画面(と、Openboxのメニュー)。デフォルトでは黒を基調としたシンプルな構成となっている。
画面上部にはtint2で、仮想デスクトップ毎の起動アプリケーションアイコン、システムアイコン現在時刻が、
画面右にはConkyでシステム情報やショートカットキー一覧が表示されている。
Conkyで示されている通り、Super+SpaceOpenboxメニューが表示され、ここから各種アプリケーションを起動する事が出来る。

なんと言っても、動作が非常に軽い。VM上でも、Live CDとしての使用でも全くストレスを感じない程だ。

CrunchBang Linuxの概要については、CrunchBang Linuxについて [CrunchBang Linux Wiki]、及びスピーディーでダークなLinuxデスクトップCrunchBang ~究極のデスクトップを求めて : ライフハッカー[日本版]辺りが参考になるだろう。

Super
大体Windowsキーの事。Macだとコマンドキーが相当するらしい。
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2012年02月01日

自由と規制の難しいバランス ~Twitter検閲話に関して

[記事イメージ]

米Twitterは26日、特定の国の状況によっては、検閲を行う意向であることを公式ブログで発表した。

非常に難しい問題だと思う。

この件について考える時、私たちTwitter利用者は、そして世界中の人々は次の事を忘れてはならないのではないか。

  • この世界には、検閲が行われる国が在るという事実
  • 企業はその活動において、活動の舞台となる国の法に縛られるという事実

これらは、人々がそれを好む好まずに拘わらず存在する。それは紛う事なき事実だ。
『検閲はけしからん!』という思いは分かる――むしろ同意出来る――が、だからといって、この事実から目を背けてもしょうがないのである。

こうした動きに対してネット上では反発が起こり、一部のユーザーが「#twitterblackout」というハッシュタグを用いて、24時間ツイートを投稿しない運動が展開された。

仮に、Twitterが『検閲』を取りやめた場合どうなるだろう?
簡単な話だ。検閲を行う国々は、先ず間違いなく、その国内からのTwitterへのアクセスを全面カットするだろう。
するとどうなるか? その国の人達がtweetする自由を、完全に奪い去ってしまう事にならないだろうか。
自由を追求する動きが、逆に自由をより強く制限するという、何とも皮肉な結果を招いてしまうのではないか。

検閲をしようという側が取り除きたいtweetは何か?それは例えば、「(ある国の指導者)はクソッタレだ!」「○月○日、○○でデモを行おう!」といった内容であって、「今日の朝は目玉焼きを食べた」だの「猫可愛い」だのでは無いだろう。
そういったtweetをする自由さえも奪ってしまうのは果たして妥当だろうか?

繰り返しになるが、私や貴方がどう思おうと、検閲という物は存在する。それは動かしようもない事実である。

Twitter社の、Chilling Effectsで検閲の要求を公開するという方針や、アカウントに関する情報提出要求を公表した姿勢から、権力機関からの要求に唯々諾々と従う事を良しとしていないのも分かる。

検閲という規制と、自由と。完全な規制と、不完全な規制と。その丁度良くバランスを取れる方法を、Twitter社は上手く選び取ろうとしているのだ。

posted by 天井冴太 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2012年01月25日

共有元への評価か、共有先への評価か

Google+Facebookでは人の投稿を共有(シェア)する事が出来る。

その共有された投稿で個人的に良いと思ったものは、+1ボタンやいいね!ボタンを押して、きちんと評価するようにしているが、その度にもやもやする事が有る。

[Google+で共有された投稿に対して+1ボタンを押した状態のキャプチャ]例えば、Google+で共有された投稿に対して+1ボタンを押した。このエントリである。キャプチャ画像下部、"+1"と書かれたボタンが青くなっており、私がこの投稿に対して+1ボタンを押した事を示している。

[共有元の投稿キャプチャ。+1されていない]この記事は人の投稿を共有した物なので、オリジナルとなる投稿が存在する。これがオリジナルなのだが、キャプチャ画像を見て貰うと分かる通り、こちらの+1ボタンは白色、つまり『ボタンを押していない状態』なのだ。

成る程、確かにボタンを押したのは共有された投稿の方だ。だが、どうももやもやする。

いや、何故こうなっているのかは理解出来る。共有に際し、自分のコメントを付ける事が出来る仕様だからだ。新たに付加されたコメントに対する評価であれば、共有した方に付けられるのが妥当だ。

だが、"新たにコメントを付ける事"は必須ではない。コメントが無い共有への評価が共有した側に付けられるのはどうも納得しづらい。

コメントの有無で評価先が変わればいいのだが、それはそれで分かりづらいのかも知れない。

うーん……

ラベル:Google+ Facebook UI
posted by 天井冴太 at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

Tumblrの各言語ログインエラーメッセージのAAの種類を調べてみた

「Tumblr」のログインエラー画面がかわいいとネットで話題になっている。どれどれ見てみよう。トップページでログインボタンをクリックし、あえて誤ったメールアドレスかパスワードを入力してみると……!

成る程どれどれ……
Tumblrログインページエラーメッセージ(日本語版)
……確かに可愛い。

だが待てよ。Tumblrは元々英語圏のwebサービスだ。英語のエラーメッセージだとどうなんだろう?英語や日本語以外の言語では?

というわけで、調べてみた。

EnglishTumblrログインページエラーメッセージ(英語版)
DeutschTumblrログインページエラーメッセージ(ドイツ語版)
FrancaisTumblrログインページエラーメッセージ(フランス語版)
ItalianoTumblrログインページエラーメッセージ(イタリア語版)
日本語Tumblrログインページエラーメッセージ(日本語版)
TurkceTumblrログインページエラーメッセージ(トルコ語版)
EspanolTumblrログインページエラーメッセージ(スペイン語版)
PусскийTumblrログインページエラーメッセージ(ロシア語版)
PolskiTumblrログインページエラーメッセージ(ポーランド語版)

意外と面白くない結果に……
なんだ、日本以外はAAのレパートリー少ないのか。面白く無いじゃないかチクショウ!

(´・ω・`)かわいいよ(´・ω・`)

posted by 天井冴太 at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

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