学園祭には、学園祭でしか味わえない空気というものがある。そして、その空気は、現役の学生である彼らにしか、生み出し得ないものなのだ。
この感慨は、学校を出て5年ぐらい経過しないと感じ得ないものだと思われる。「ああ、俺は二度と、本当の意味でこの『中』に入ることはできないのだな」と。そういう寂寥感を胸に学校を出たのだった。何ということに気付いてしまったのだろう。
……という記事をbp師のblogで読んだ。bp師が言う『それ』と同じものかどうか判らないが、いろいろと思う事があったので書いてみる。
今振り返ると、自分は『利口』を気取って、随分と勿体無い子供時代を過してきたような気がする。くだらないから、そして恥ずかしいからという理由でさまざまな楽しいチャンスを逃してきたような気がしてならない。
一言で言うなら『バカになれなかった』という事だろうか。
ちょうど今ニコ動のランキングにとてつもない日本のはっぱ隊という動画がある。はっぱ隊のYATTA!を外国人が歌って踊る動画を幾つか繋げたものだが、皆非常に楽しそうだ。コメントも楽しそうだ。ああ!みんなバカやってるなぁ!!と感じる。
私には、出来なかった事だ。
楽しそうだということは分かる。だが、あの格好は出来ないだろうなぁ、仮に誘われたとしても、断って、でも端から羨望の眼差しで見つめているだけだろうなぁ。
学園モノのアニメとか見ると、そのドタバタに笑いつつ、ふと、悲しく、寂しく思う事がある。ああ、自分はあんな事をやってこなかったな……そしてこれからもこういう事に縁無く過ごすんだろうな、と。
自分がニコ動やVIPをよく見に行くのは、バカの仲間入りをしたいからかもしれない。
なんてことだろう。ネットの『顔が見えにくい』という特性を利用しないとそんな事も出来なくなってしまったのか私は!
多分これから先も私が『バカ』になれる機会は無いだろう。『社会人』というカタガキがさらに『バカ』になる事を邪魔にするだろう。……この考え方がクダラナイ事であるというのは解ってはいるんだけど……ね。
もし、このblog読者に若い社会人となっていない人が居たら、こう助言したい。
今の内にとことんバカやっとけ!!
踊る阿呆に 見る阿呆
同じアホなら 踊らにゃ損々!
- 『それ』と同じものかどうか判らないが
- 読み返していたら、段々違うものな気がしてきた……でも、このままポスト。