ある DVD video メディアを、 Windows 10 搭載のPCに繋いだDVDドライブに入れた。WindowsではDVDやCDは自動再生する物なので、勝手に再生が始まるかと思っていたら、ストアアプリで再生用アプリを探すか確認するウィンドウが表示されて驚いた。 Windows XP の頃は、特に何もしなくても、 Windows Media Player で再生されたと記憶していたのだが……
ストアアプリで探してみると、MS謹製のDVD再生アプリが在る。ただし有料(1500円)。
なるほど、ここでピンと来た。DVDの再生にはライセンスの締結が必要で、それには高いライセンス料が必要だった筈だ。「 Windows XP の時にはDVDが再生できた」というのは、その頃はWindows開発元のMSがライセンス料を払っていたという事。欧米では映像の流通媒体として物理メディアは絶滅危惧種だというし、日本人の私だってDVDで映像を観る事は極稀。ライセンス料はWindowsの代金にも影響を与える訳で、MSがWindowsの標準状態でのDVD再生サポートを止めたとしても、何ら不思議ではない。
ちょっと驚いたけどね。
とはいえ、「極稀」とはいえDVDを再生したい事は有る訳で、今から見るつもりだった、このDVDをどうしようかという話になる。先に挙げたMS製アプリを購入するのが一番確実なんだろうが、今後どれだけ在るか分からないDVD再生の機会の為に1500円も払うのは抵抗が有る。
調べてみると、 VLC media player でDVDを再生させる事が出来るという。
VideoLANのサイトから 「VLC for Windows」のインストーラをダウンロードし……
VLC media player を実行し、「メディア」メニューの「ディスクを開く」から再生できた。
一つ注意点。Windows用のVLCには 「VLC for Windows Store」 という別バージョンも存在する。先の 「VLC for Windows」 が従来のデスクトップアプリなのに対し、こちらは Windows 8 以降用のModernなアプリ。ただし、こちらは(この記事執筆時点の最新版であるバージョン1.8.5では)DVDの再生に対応していない。アプリストアで入手できるのはこちら。こいつがDVD再生に対応すれば便利なんだけどね。
- DVDの再生にはライセンスの締結が必要
- 正確には、ディスクに書かれたデータを解釈する「MPEG-2」という規格についてのライセンス。