2007年03月04日

Game for Future 2007に行って来た

福岡にはGFFと言う団体がある。産官学で連携して九州・福岡をゲームのハリウッドにしようぜッ!!という、地元の人間としては非常にワクワクするような目標を掲げた団体である。

その団体によるイベント、Game for Future 2007が2月26日~3月4日に開催された。という訳で、行って来た。

実際に行ったのは最終日の3月4日。何でまたこの日かと言うと、ゲームクリエイターズ・サミットという、著名ゲームクリエータによるトークセッションが開催されるので。GFFサイト上にて聴講の募集が行われ、運良く入場券を入手出来た。

ゲームクリエイターズ・サミット

先ずはGFFメンバの各企業の紹介や代表である日野晃博氏(株式会社レベルファイブ代表取締役社長)の挨拶。
blogにしっかり書いてください。」との発言に山倉千賀子(株式会社ガンバリオン代表取締役)が「GFFを宣伝してください。」と付け足し、会場内に笑いが満ちる。

その後は、浜村弘一氏(株式会社エンターブレイン代表取締役社長、ファミ通グループ代表)の司会でゲームクリエータの方々とのトークが開始された。GFFメンバの方々はステージから降り、自分の席へ。てっきり日野氏か松山洋氏(株式会社サイバーコネクトツー代表取締役社長)が司会されるものだと思っていたが。

トークセッションは浜松氏の他には……

桜井政博氏(有限会社ソラ代表)も参加予定だったが、病欠となってしまった。(´・ω・`)ショボーンインフルエンザだったようだ。

以下、自分用メモの意味でも簡単に内容を。

トークの内容は、それぞれのゲーム業界への関わり方や制作スタイル、未来の予測や次世代のクリエイターについて等など。

小島氏は小学生時代自分で新しい遊びを開発しては学校で友人たちにプレゼンしてたとか。この人は来るべくしてゲーム業界に来たんだなぁと関心。つかプレゼンて。俺だって専門学校に入ってからが初めてだよ。

「今思いついて一番良いと思う事をやる。」(名越氏)や、「若い時にどれだけ無理が出来るか、年取ってからが楽になる。」(上田氏)といった仕事観(人生観?)的なコメントも。

皆さん取材や合宿をするそうですが、唯一上田氏はどちらもやらないとか。

堀井氏は内容によって完全に頭が切り替わるそうで、例えばモンスターのパラメタを考えているときにシナリオの事を聞かれても全然分からないそうだ。

ゲームを作っているとやはりあーでもないこーでもないと考えてしまうらしく、「ゲームはデジタル。作り直しが利く。昨日作ったものが今日見ると気に食わない」という小島氏に「3~4日見てるとアラが見えてくる」と上田氏が同意していた。

浜松氏は現在の携帯ゲーム機ブームは過渡期だと考えているそうだ。そのうち据え置き機側に重心は戻るだろうと。

名越氏は『曖昧な倫理(ゲーム脳とか)でゲームが広まらない』と言う状況を気にしているようだった。また、「幅はどんどん広がっていくが、ゲームの本質は変わらない。」とも。

次世代のクリエータに求めるものとして、名越氏は『ゲームが好きだと言う気持ち』だと答えた。面接で「ゲームは好きか?」と聞くと「そうでもない」と答える人が居た事、内定を辞退した人がゲームとは全く関係ない方向に進んでいた事等を例として挙げていた。他、小島氏は『人を解っている事』○○な要素を入れるとよりプレイヤーに楽しんでもらえるという事が解っている事を、上田氏は『仕事を楽しめる人』、堀井氏は『忍耐力』をそれぞれ挙げていた。

その他

トークセッションの他に、それぞれ別の場所で展示イベントと体験イベントが開催されていた。

展示イベントでは、プランニング/キャラクタ/グラフィック/プログラミングの4セクションに分かれて本来表に出てこない企画書やト書き脚本、デザインスケッチ等が展示されていた

体験イベントでは、GFF各社の開発したゲームの試遊台が設置されていた。

blogのネタにする為にも是非とも写真を撮りたいと思い、スタッフの方に聞いてみたが「企業秘密の部分があるから」と拒否されてしまった。うーん、残念。しかし、ゲーム開発が企業秘密のカタマリだと言う事は知っているが、そもそも展示している時点で秘密もヘッタクレも無いような気も……

いやまぁ。「ダメ」と言われたんで素直に撮るのは断念。以下今回のイベントについての記事へのリンク貼っとくんで、そちらを参照してください。<(-_-)>

GFFの取り組み――九州・福岡をゲームのハリウッドにする――は実現するか

トークセッションでも話があったが、さて『如何にして九州・福岡を"ゲームのハリウッド"とするか』が問題だ。情報も企業も収束している(していた)東京でさえ未だそうはなっていない訳だし。しかも相手は日本国内だけではなく、世界中だ。

そこで、未だ学生で甘ちゃんな私だが、考えてみた。

実は過去にも福岡でゲームイベントがあったが、その時も今回もトークセッションを除き『一般人が普通に通る場所』を会場としている。会場が『閉じて』ないのだ。ゲームをあまりしないような人にもアピールになるし、この方針は非常に良いと思う。次にイベントを開く時も、是非ともその方針を継承して欲しいように思う。

今回は無かったが、過去のイベントでは専門学校の学生の作品を集めコンテストのような事をしていた(ように記憶している)。復活させてはどうだろうか。しかも、応募制限無しで。んで、優秀な人はスカウトするとかww

九州・福岡
素朴な疑問なんだが、なんで必ずこの表記なんだろうか。福岡も九州の一部だろうに。
うーん、女性に『氏』ってなんか違和感有るけど……Yahoo!知恵袋によると男女どちらも『氏』で良いという事なので、それを信じてみる。「いややっぱり『氏』はダメだよ。○○を使うべき」と言う意見はどうぞコメント欄に。
松山洋氏(略)が司会されるものだと思っていたが
松山氏は、お前は明石屋さんまかっ!!という程よく喋る方なので。こういう場合は適役かなと。
小学生時代
ゴメンうろ覚え。コレで合ってるとは思うけど。メモは取ってたんだけど机もないし狭いしで我ながらミミズが盆踊りしているようにしか見えないし。
過去にも福岡でゲームイベントがあった
確か2003年の事だったと記憶している。GFFの前身として、サイバーコネクトツー、レベルファイブ、ガンバリオンの3社主体で開催された。
応募制限無し
いや流石に現役ゲームクリエイターが出てきたらアレかもしれないが。
ラベル:game event fukuoka Kyushu
posted by 天井冴太 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム的つれづれ | 更新情報をチェックする
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