2012年10月26日

WindowsのキーボードショートカットWindows+Bは「デスクトップを表示」じゃないよ & その他ツッコミ (TB: Windows 8の文句を言う前に使ってほしい“ソープへ行け”級ショートカットキー4つ - あのに・すなる)

Windows 8の文句を言う前に使ってほしい“ソープへ行け”級ショートカットキー4つ - あのに・すなる

ちょっと、あんまりだったのでツッコミを入れる。

Windows+Bは「デスクトップを表示」ではない

■起動直後はまず「Win+B」でデスクトップを出せ

さて起動時。従来の操作に慣れたユーザーは、「まずはデスクトップ画面を表示してほしい」と思うはずだ。

((略))

そこでWin+Bキー([Windows]キーを押しながら[B]キー)を押してくれ。これだけでデスクトップ画面が表示される。((略))

なお、Win+Dキーに慣れている人は、それを使ってもいい。

正確には両者は異なる。

Windows+Bは、通知領域(Windows XP以前では"タスクトレイ"と呼んでいた場所)へフォーカスを移すショートカットキーであり、デスクトップを表示するのはWindows+Dである。
その証拠に、Windows+B押下時は、デスクトップ右下、タスクバー右側の上向き三角形が選択されている状態になる筈だ。この状態でSpaceキーを押せば、省略されている通知アイコンの一覧を表示出来、キーを押すと、その横の各種通知アイコンに対する操作が可能だ。

勿論、通知領域はデスクトップ上に在るため、Windows+Bでもデスクトップを表示させることは出来るが。しかしそちらより"desktop"の頭文字が使われているWindows+Dの方が憶えやすいだろう。

なお、Windows+Bは、少なくともXPの時から存在している。

スタート画面を活用しよう

次に従来ユーザーが迷いやすいのが、アプリを起動するとき。スタート画面はWindowsストアからダウンロードされたアプリが優先されるため、デスクトップ画面のアプリは二の次であるからだ。

((略))

そこで、この画面は使わなくていい。黙ってWin+Qキーを押すのだ。これで「アプリ」画面が表示される。表示した次の瞬間から、右端の検索欄にカーソルがあるので、キーボードから文字を入力するとメニュー検索が可能だ。

えぇ!? それをすてるなんてとんでもない!

確かにWindows+Qで、インストールされているアプリの検索が可能だ(なお、ただ単純に一覧を表示したいだけならば、スタート画面上でCtrl+Tab)。でもちょっと考えて。わざわざ1つアプリを起動するためだけに、毎回次の操作をするつもり?

  1. Windowsキーを押しながらQキーを押し、
  2. アプリ名に依ってIMEのオンオフを切り替えて、
  3. 絞り込みのために、目当てのアプリが見つかるまで文字をタイプし、
  4. タイプし……
  5. タイプし…………
  6. タイプし………………(あ、やっと見つかった!)
  7. それを選択してする為に今度は矢印キーを(更に複数回!)タイプするか、(態々マウスに手を伸ばして!)マウスカーソルを合わせた上で、
  8. Enterキー、或いはマウスの左ボタンを押してアプリを起動

そんな面倒くさい!!

スタート画面は「よく使うアプリ格納ドック」

スタート画面は、今までのWindowsでの、「デスクトップ(に置いたアプリのショートカット)」と「(Windows XPに在った)スタートメニュー上のよく使うアプリ一覧」、「(Windows 7の)タスクバーへのアプリのピン留め」を足し合わせ、更に各アプリからの通知を表示可能にしたものだ。

よく使うアプリを、デスクトップにショートカットを置いたように、(Windows 7の)タスクバーにピン留めしたように、スタート画面は、利用者がよく使うアプリのタイルを配置して使う物なのだ。

スタート画面のカスタマイズ

Ctrl+TabWindows+Qからアプリを探すのは、Windows 8がまだあなたの事を知らない初期利用時、及び「何時もとは異なる作業をする」という状況で使う物だろう。

ではスタート画面に手を加えよう。デフォルトで表示されているのは、Windows 8で新たに追加されたスタイルのアプリばかりだが、旧来からのアプリのパネルも置く事が出来る。

スタート画面へのパネルの追加は以下の手順で可能だ。ここでは例えば「メモ帳」のパネルをスタート画面に追加してみる。

  1. Ctrl+TabWindows+Qから目当てのアプリを探し、
  2. マウスカーソルを合わせ右クリック、或いは矢印キーでカーソルを合わせSpaceキーかアプリケーションキーを押し、
  3. 画面下部に表示されるメニューから"スタート画面にピン留めする"を選ぶ。

スタート画面の1番右に、メモ帳のパネルが追加されていることが確認出来る筈だ。

スタート画面からパネルを削除するには以下のようにする。ここでは仮に、(デフォルトではスタート画面の一番先頭に表示されている)「メール」のパネルを消してみる。

  1. 対象のパネルに、マウスカーソルを合わせ右クリック、或いはキーボードの方向キーで選択してSpaceキーかアプリケーションキーを押し、
  2. 画面下部に現れたメニューから"スタート画面からピン留めを外す"を押す。

「メール」パネルを消すことが出来た!

更に、パネルはマウスのドラッグアンドドロップ、キーボードの矢印キーで選択後にAlt+Shift+矢印を押すことで移動させることも出来る。

これらで自らの好みの配置にした方が、Windows+Qからの選択より余程使いやすいはずだ。

通知領域としてのスタート画面

忘れてはいけないのは、通知領域としてのスタート画面の役割だろう。

例えば「メール」アプリは未読メール件数とそのタイトルを教えてくれるし、「ニュース」はその時点で取得したニュースの見出しを1つずつ表示してくれる。「天気」パネルはその日の天気を簡単に知る事が出来る。これら通知機能を持つパネルを配しておけば、それらの最新情報を容易に取得することが出来るだろう。

このスタート画面に配したパネルの通知機能は、Ctrl+Tabアプリ一覧、Windows+Qの検索チャームでは利用することは出来ない。

シャットダウンはCtrl+Alt+Delでも

これはツッコミというか、ただの補足。

Windows 8のヘルプに拠ると、設定チャームを表示せずとも、Ctrl+Alt+Delでの表示からでもコンピュータのシャットダウンは可能だ(もっとも、仮想マシン(Oracle VM VirtualBox)上で動かしているためか、筆者の環境では確認が取れなかった)。

なお、シャットダウンが手軽に出来ないようになっているのは、Windows Vista時からの「スリープモードを活用して欲しい」という方針を更に薦めた結果ではないかと思う。例えばタブレットPCのような、わざわざ電源をオンオフする事のない利用法を、通常のPCにも提案しているのではないだろうか。

Windows 8 スタイルアプリをキーボードで操作したいならば

やや蛇足気味となるが、Windows+Zというキーボードショートカットを憶えておいて損はない。

今回新たに導入された新しいUIのWindows 8 スタイルアプリ。一見、タッチディスプレイ、或いはマウスでの操作しか考えられていないように見えるが、一応キーボードでも操作する事が出来る。

ボタンなど各インターフェイスはTabキーでフォーカスを移すことが出来るようになっているし、Alt+Alt+でwebブラウザのように表示履歴を進んだり戻ったり出来る。

更に、Windows+Zで、そのアプリのコマンド、オプションを表示させることが出来る。

タッチでも、マウスでもキーボードでも

Windows 8 のユーザー エクスペリエンスの作成 - Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogsには次のように述べられている。

"マウス + キーボード" とタッチのどちらかをユーザーに選んでもらうというアプローチも考えられましたが、私たちはその誘惑をはねつけました。デスクトップ アプリの要素では、マウスとキーボードの両方が前提となっていることがほとんどです。私たちがデスクトップのタッチ エクスペリエンスをどれほど強化しても、この前提を覆すことはできず、既存のアプリ インターフェイスに組み込まれている動作を変えることもできません (なんといっても、これらのプログラムの多くは 10 年以上も前から既に市場に出回っているのです)。

ただし、デスクトップではマウスとキーボードの補助としてタッチが役に立つと思います。過去の例を考えると、新しい入力方式はユーザーが最適な使い方を覚えるにつれてシームレスに統合されていくものです。たとえば、コンテキスト メニュー、キーボード ショートカット、ツール バー、メニューはすべて同じことを達成する手段ですが、ユーザーはそれぞれ自分に一番合った方法を選んでいます。

((略))

Windows 8 のデザインは、キーボード搭載のノート PC でも、外付けのキーボード (有線または無線) を接続できるタブレットでも、その中間的なものでも、自分の希望に沿った PC を持ちたいというユーザーの要望を考慮に入れています。タッチはあらゆるフォーム ファクターで機能し、どの入力方式をいつ使うかはユーザーの自由です。これが "Windows 8 は妥協のないエクスペリエンスを提供する" ということです。

勿論、不満点は残る。が、Windows 8はキーボード、マウス、そしてタッチ操作すべてを考慮しデザインされている。山のようなキーボードショートカットの存在がそれを裏付けている(Windows 8に在るキーボードショートカットを知りたければ、Windows 8 のキーボードショートカットについて調べたをどうぞ)。引用部分に在るように、キーボード、マウス、そしてタッチ操作から、それぞれがそれぞれに合った操作を組み合わせて操作すればいいのではないだろうか。

posted by 天井冴太 at 22:12| Comment(2) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント有り難う御座います。

確かに、以前からずっとAlt+F4に因るシャットダウンはWindows 8でも有効です。しかし、それが可能なのはデスクトップ上のみに限られていますね。スタート画面では効かないようです。
Posted by 天井冴太 at 2013年02月19日 19:02
シャットダウンは私はWindows8を使う以前からずっとAlt+F4だな。
Posted by at 2013年02月19日 08:40
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