2006年09月28日

『リンクお断り』は臆病者の理論なんじゃないか?

高木浩光@自宅の日記 - 「リンクお断りは普通」と人の心に種を蒔くAC

いやもうこの自由なインターネットの世界で何言ってんだこの馬鹿は是だからwebの事を知ろうともしない阿呆は困るんだ死ねばいいのに


……という本心ネタは取り敢えず置いとくとして。

AC: ……リンクをしていただいている方との連絡もできませんので、こちらで把握している方とのリンク以外はお断りしているところです。

私: たとえば、私がそちらのコンテンツにリンクしてですね、契約期間が過ぎてですね、見えなくなったとか、場所が変わったとかあってもですね、べつに、連絡いただきたいとは思わないのですが。

AC: そういう方もいらっしゃるでしょうし、そうでない方も。今までの経験から、ご迷惑がかからないような形をとっているのです。

私: 通常、色々なところへリンクしたときに、連絡なんてもらったことがありませんし、それが普通だと思うのですが。リンク先がなくなると苦情がくるんですか?

AC: そういった場合もあるかと。

私: べつに放置しておけばよいのでは?

AC: そういう場合もありますので。これまでの経験から。

私: 検索でトップページはみつかるかもしれません。では、「これが面白いからみんな見てよ」と紹介したい場合にどうすればよいんでしょうか。それを教えてください。

AC: どなたかが思われた場合ですか?

私: 私がですね。

AC: リンクしたいというお考えをされるということでしょうか。

私: そうですね。

AC: リンク設定をする場合に特定のページに直接リンクするということは、基本的には断られているホームページが多いと思いますが

私: ところで、どういう理由でリンクをお断りとなさっているのか、先ほどうかがったところでは、リンク先がなくなるかもしれないから、そのとき連絡できないからとのことでしたが、それは変ですね。トップページがなくなることはないのですから、トップページへのリンクもお断りとしているのは、他に理由があるのでは?

AC: ないんですよ。

私: でもいろいろ書いてありますね。「当機構の活動等を誹謗中傷、信用を毀損するおそれがあるサイト」とか「公序良俗に反する内容を含んだサイト」からのリンクを特に固くお断りとしていますね。

AC: まったく別の意味合いで、作品が別の文脈の中で紹介されてしまうことで、キャンペーン作品自体の意味が変わってしまうというのは、できればこのメッセージは私たちの考えているように発信したいと考えているので、できれば避けたい。こちらのお願いでして、法律はありませんので、お願いです。

あぁ、うん、もう、ね……
死ねばいいのに

勿論、公共広告機構の例だけで断定するのはアレなんだけど。しかし『リンク禁止(許可)制』を挙げるトコロの考えは大体同じなんじゃないか(新聞社辺りはどうも利益とかが絡んでいるらしいが)と予想。

で、そうだとすると、今回の高木浩光氏の電凸の結果は企業はリンクを恐れているという事になるんじゃないだろうか。

という訳でしばらく妄想にお付き合い下さいな。

『名も無き一般人が情報発信出来るwebの世界は怖い』

このイメージの根源は2ちゃんねる辺りの匿名掲示板もそうだが、ソレよりも東芝クレーマー事件の方が大きいんじゃないだろうかと思う。

それまでは、まぁ、東芝クレーマー事件みたいな対応しても、そこまで広まる事が無かった。広まっても被害者の知人友人まで。そんな狭い範囲なら広まっても痛くも痒くも無い。が、webというものが出来て状況は一変。web上で広く――本当に広く――知れ渡るという事が起こりえるようになった。たった1つの『マズイ対応』が致命傷となり得るようになったのだ。

実際にはDQNな対応しない限りは何てこと無い筈なのだが、果たして「我が社には1人もDQNは居ません!」と言い切れる企業が在るだろうか?

更に、その『恐怖感』だけが一人歩きしている恐れもあるだろう。

『もしも客がDQNだったら……』

『社員にDQNが居ない』事を証明する事以上に『客にDQNは居ない』というのも証明出来ない……というより、居る。それが例えば『クレーマー』だったりする訳だが、厄介なのは『釣られる』人なんじゃないだろうか。それこそリンクされると関係があると思う人だ。端から見たらただの『低脳さん』なだけだが。

そして企業は、そんな『低脳さん』が客のかなりの部分を占めているんじゃないか?『釣られた』人が更に別の人を『釣る』という釣りの無限連鎖を引き起こすんじゃないか?……という事を恐れているんじゃないだろうか。

『周りが採用している=ベストな方法』

「さぁこんな魑魅魍魎が跋扈しているwebでどうサイトを公開したものか。そうだ、周りの企業はどうしているかな?……何々?リンク禁止?リンク許可制?そうか!それだ!周りがこの手段を採用しているという事は、これこそベストな方法なんだろう。いやぁ、よかったよかった。」
……なんて『権力ある人』が何の疑いもなく採用しているんじゃないか、と。

そしてその負の連鎖は脈々と受け継がれるのであった……

じゃあ何でサイト公開してるのさ

「web上にサイトなんて持たなきゃいいのに」
……と、利用者サイドとしては思う訳だが、今までの妄想が当たっているとしたらこの意見は的外れだという事になる。

サイトを持とうが持つまいがwebで批判されるときは批判されるのだ。それなら感じの良いサイトでも作って、批判に怯えながらもweb利用のメリットを享受した方が遥かにマシだろう。

それに、就活とかやってると分かるのだが、サイトの有無でその企業の信頼度を(勝手に)判断している自分が居るのだ。サイトを持っているか、持っているならそれは独自ドメインか

webを利用がしまいがwebのデメリットは受けてしまう。それならばメリットを受けないと割に合わない。

という事は……

結局、社員もDQNならその上司もDQN。挙句の果てには客までDQNという総DQN化が問題の根源なんじゃないか……?

DQNばっかりの世の中じゃ、何時何処のDQNが何かやらかしてくれるとも限らず。ならば心配は少しでも少なくしておこう……という事で。

リンク禁止とか許可制とか、そんなメチャクチャな文化を駆逐する為には3者が3者ともDQNと呼べない位までレベルアップしなければならない訳か……。

……という訳で、一通り妄想してみた訳だけれど

所詮学生の妄想。もしかしたら全然ピント外れかも知れず。よければコメントやトラックバックなどなどで突っ込んでくださいな。

言い切れる企業が在るだろうか?
プログラマや数学者辺りはまず知ってると思うが、『無い』事の証明は難しい――というか実質不可能――なのだ。誰にもDQNが居ない事は証明出来ない。
サイトを持っているか、持っているならそれは独自ドメインか
更に(無意識のうちに)サイトのデザインでも企業のランクを決めてしまう。
ラベル:web literacy 考察 culture
posted by 天井冴太 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする
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