2011年08月01日

Google+は無差別的な繋がりの拡張を考慮していないし、そうしなくても良いように作られている

さて、Google+ には「サークル」という概念があるので
試しにいろんな人をフォローしてみるのも簡単だし
友達の投稿だけをに絞るのもワンクリックでいけるしで
そのへんは、そういうことがやりたい場合には楽ちんだなあと思う。

ただ、だからといって不特定多数をどんどんサークルに入れていると
Gmail の「連絡先 (Contacts)」が大変なことになる。
これを書いている時点の仕様では、
Google+ でサークルに入れた人は
Gmail の「連絡先」に追加されるから。

メールアドレスも電話番号も空っぽで
Google+ の URL だけが入った連絡先が大量にできる。

確認してみた。

Gmailのアドレス帳の中身を確認。Google+でサークルに入れた人の情報が大量に追加されている。oh...

Android端末の連絡先を確認。Google+でサークルに入れた人の情報が大量に追加されている。ohhh...

これは結構洒落にならない。
名前の出てこない人(恐らく、Googleプロフィールで名前を設定していない人だろう)とか、完全にアイコンだけで判断しないといけない。

しかし、よくよく考えると、そもそもGoogle+では無差別に繋がりを拡張する必要はないのかも知れない。

[Google+のGoogle+には、相手のサークルには入れられているけれど自分はサークルに入れていない人(=相手からの一方向的な繋がりがある人)の投稿のみを集めた"サークル外から"というストリームが存在する。TwitterやFacebookと異なり、相手への繋がりを構築しないとその人の投稿が見られない、見難いという事は無いのである。

Google+が想定する繋がり――ソーシャルグラフとは、初期に用意されるサークルから考えるに、家族、友人知人、そして『私が興味を持っている人』なのだろう。この基準は、Facebookよりは緩く、Twitterよりはきつい物だ。

そうであれば、Google+での繋がりがGmailの連絡先に追加されるという挙動も理解出来る。
家族や友人の情報がアドレス帳に載るのは当たり前だし、『自分が興味を持っている人』とのより強い繋がりを構築する為に、相手の連絡先を知りたいというのはごく自然な欲求だろう。

Google+は"サークル外から"ストリームを用意する事で、有用なソーシャルグラフの構築と、退屈しないストリームの閲覧を両立出来るようにしているのかも知れない。

ラベル:Google+ SNS 考察
posted by 天井冴太 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする
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