さて、Google+ には「サークル」という概念があるので
試しにいろんな人をフォローしてみるのも簡単だし
友達の投稿だけをに絞るのもワンクリックでいけるしで
そのへんは、そういうことがやりたい場合には楽ちんだなあと思う。ただ、だからといって不特定多数をどんどんサークルに入れていると
Gmail の「連絡先 (Contacts)」が大変なことになる。
これを書いている時点の仕様では、
Google+ でサークルに入れた人は
Gmail の「連絡先」に追加されるから。メールアドレスも電話番号も空っぽで
Google+ の URL だけが入った連絡先が大量にできる。
確認してみた。
これは結構洒落にならない。
名前の出てこない人(恐らく、Googleプロフィールで名前を設定していない人だろう)とか、完全にアイコンだけで判断しないといけない。
しかし、よくよく考えると、そもそもGoogle+では無差別に繋がりを拡張する必要はないのかも知れない。
Google+には、相手のサークルには入れられているけれど自分はサークルに入れていない人(=相手からの一方向的な繋がりがある人)の投稿のみを集めた"サークル外から"というストリームが存在する。TwitterやFacebookと異なり、相手への繋がりを構築しないとその人の投稿が見られない、見難いという事は無いのである。
Google+が想定する繋がり――ソーシャルグラフとは、初期に用意されるサークルから考えるに、家族、友人知人、そして『私が興味を持っている人』なのだろう。この基準は、Facebookよりは緩く、Twitterよりはきつい物だ。
そうであれば、Google+での繋がりがGmailの連絡先に追加されるという挙動も理解出来る。
家族や友人の情報がアドレス帳に載るのは当たり前だし、『自分が興味を持っている人』とのより強い繋がりを構築する為に、相手の連絡先を知りたいというのはごく自然な欲求だろう。
Google+は"サークル外から"ストリームを用意する事で、有用なソーシャルグラフの構築と、退屈しないストリームの閲覧を両立出来るようにしているのかも知れない。