2006年07月06日

MOTHER3にみる『お約束』の必要性

今更ながら、MOTHER3をクリアした。

うん、まぁ、ヒマを見つけては少しずつやってたからね。結構時間掛かった。

しかし素直に楽しめなかった。……最初に断っておくが良作だったとは思う。所々に出てくるホンワカ台詞を見るだけでも価値はあるかもしれない。

匿名巨大掲示板とかをつれつれ眺めてみると、やはり何か物足りなかった人が多そうだ。……何故だろう?

因みに今回の記事ではMOTHERシリーズの中身に触れている。ネタバレ嫌だという人は注意して欲しい。

『お約束』のチカラ

さて、何が不満か?……ずばり、『お約束』がなかった事じゃないか、と思う。

このゲーム、MOTHER3はMOTHER、MOTHER2と続いてきた一連のCRPGシリーズの最終作となる作品だ。つまり、『歴史』が在るのであり、『歴史が在る』という事はそのシリーズ特有の『要素』の継承――『お約束』――が在る筈なのだ。『お約束』の継承の無いシリーズはもはやその『シリーズ』の一部とは言えない(ストーリの関連は除く)。そういう作品には「別の名前で出せよ!!」と言いくなる。

MOTHER3にはそれが欠けていた。……いや、全く無かった訳ではなく、幾つかは有る訳なんだが、主要なものが欠けているように感じる。パッと思い付くものを挙げてみたい。

MOTHER3に継承されなかった『お約束』
MOTHER1, 2MOTHER3
自宅最初の街の郊外に主人公の自宅が在り、ママに話し掛けると好物を作ってくれる(全回復)。やはり最初の街の郊外にあるが、ベットが在るだけ(全回復)。
パパパパは(姿の有る)キャラクターとしては出てこない。コンタクトの方法は電話のみ。電話を掛ける事でセーブ出来る。後はパーティーメンバーの次のレベル迄に必要な経験値を教えてくれたり、貯金の額を教えてくれたり。一時的にプレイヤーキャラクターとして登場。キャラクタのグラフィックは勿論名前までちゃんとある。因みにセーブはカエルがやってくれる。
ATMとキャッシュカード(敵を倒す毎に)パパが銀行のATMにお金を振り込んでくれる。アイテム『キャッシュカード』を使って預けたり引き出したり。何故かカエルが銀行役。てかなんでカエル!?キャッシュカードなんて無い。
マジカントこの世ならざる世界。主人公の内面世界なんだかパラレルワールドだかよく分からないけど。かなり重要なイベントの場所となる。んなもんない。なにそれ。
舞台現実。現代。主要メンバや敵がPSI(超能力)やハイテク兵器を使う以外は本当に『現代』と言う感じ。別次元の世界?或いは未来?兎も角プレイヤーの『今』とは繋がらない。
メロディ8つのメロディ(音)を集める必要が有る。特殊なアイテムを使って今までに集めたメロディを聞くことが出来る。無い。類似の物として7本の針があるが……

ぱっと思い付くだけでもこんなものだろうか。此処まで書いて見直してみたが、私にはどれもMOTHERワールドには不可欠なもののように思える。と言うか『3』発売までの長い年月無くなるなんて夢にも思わなかったものばかりだ。何故無くしたんだ!!糸井さん!!!

やっぱりキノコ食ったらマリオは巨大化しなきゃいけないし、カービィーは能力コピー出来なきゃだし、ザクはモノアイだし、バファリンの半分はやさしさで出来ているし、伺かは胸に判定が無ければいけない。それを破ったらそれなんてパチモン?て言われても仕方ないんじゃないか?

実際、スーパーマリオ64が出た当時、単体のアクションゲームとしてみたら最高の作品だと思うのに、スーパーマリオブラザーズから続くマリオのアクションゲームシリーズとして見た時になにか違和感を感じたFFのⅥでクリスタルの"ク"の字も出てこなかった時、Ⅶで戦闘画面がガラッと変わった時も同じ違和感を感じた。

別に全く別のタイトルだというんならいいが、シリーズものなら『お約束』に気をつけて欲しい。たかがそんな事でと言うかもしれないが、本当に雰囲気変わるから。少なくとも私は、そう思う。

最終作
糸井氏自身が表明している
別の名前で出せよ!!
最近のFINAL FANTASYは出来るだけ『お約束』を否定しようと躍起になっているようにも見える。それこそ「別の名前で出せよ!!」
ぱっと思い付くだけでもこんなものだろうか
MOTHER2で新規に登場して、MOTHER3に受け継がれたもの(どせいさんとかHP等のドラム表示とか)は入れていない。
『3』発売までの長い年月
前作MOTHER2が出たのが1994年だから……いやはや、12年もの歳月が掛かった訳だ。
糸井さん
MOTHERシリーズのシナリオライター&プロデューサ(……って表現でいいのかな?)、糸井重里氏の事ね。年の為。
やっぱりキノコ食ったらマリオは巨大化しなきゃいけないし
ゴメン後半は勢いで書いた。ネタに走った。反省はしていない。
ラベル:game 考察
posted by 天井冴太 at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム的つれづれ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック