そのオツムの弱さが。
iPodは業界にとって最も危険?-海外アナリストの警告 | インサイドを読んで。
Wedbush Morgan証券のアナリストであるMichael Pachter氏は、iPod Touchにゲームを出すことがブランドの価値を下げることになるとの見解を明らかにしました。
iPod Touchのゲームソフトは、他のゲーム機のものよりも安く販売されていることが理由。((略))「『マッデン』のiPod版と他機種版が同じであるかどうかに関わらず、10ドルで買える『マッデン』にもう60ドル払おうとは思わないだろう」とiPod Touchがブランド力に悪影響を与えるとのコメントを発表しています。
唐突に例え話になって申し訳ないが、ちょっと考えてみて欲しい。
あなたは近所のスーパーに買い物に行った。目の前には同容量の衣料用洗剤が2つ。片方は200円でもう片方は400円だ。さて貴方はどっちを買う?
単純にこの条件だけだと、十中八九200円の方だろう。しかし、もし200円のモノが全くの粗悪品であったら?
値段だけでそのモノの価値を計る事は出来ない。高価でも、それ相当――或いはそれ以上の――価値があれば、人々にアピールする事は可能だ。そんな事無いと言う奴は本当に一度何処かの店を覗いてみる事を薦める。そして『何故、同じ種類の品物なのにさまざまな値段のモノが存在するのか』を考えてみて欲しい。
「『マッデン』のiPod版と他機種版が同じであるかどうかに関わらず、10ドルで買える『マッデン』にもう60ドル払おうとは思わないだろう」
何故iPod版と他機種版で内容が異なる事がハッキリしていながら、それをスルーするのだろう。ちょっと恣意的じゃないか?
もちろん、iPod版に比べて高価な他機種版の売り上げは落ちるかもしれない。が、それは単に、他機種版の値段が分不相応に高価だっただけの話だろう。或いは、iPod版との値段分の違いを上手く説明出来なかったマーケティングミスに過ぎない。そのパブリッシャーの売り方が拙かっただけの話だ。
逆に、双方に明確な違いを儲ける事で、両方の製品を買って貰う事も可能な筈だ。お試し版、或いは入門版として安価なiPod版を提供し、一方で高価だが『+α』が用意されている他機種版もリリースする。例えばパズルゲームなどではこの手法が有効だと言う事が容易に想像出来る。