我が家の初代パソコンは、かの名機、PC98x1シリーズだ。
マウスの感度が悪くなったり、ディスプレイが時々赤くなったり、もういい加減に廃棄処分レベルになってしまったので、その前に、と、エミュレータを探してみた。
と、云う訳で、用意したのは次のエミュレータ。
- T98-Next (ver: 13.1th Beta)
- T98vmm (ver: 20030414) (上のT98-Nextと同じサイト内にあります)
- ねこープロジェクト (ver: 0.80)
- ねこープロジェクト (下のほうの"お察し下さい"ver)
- Virtual98 (Ver: 0.28)
……なんか、どれもこれもヴァージョン1行ってないか、ベータ版な気がしますが。ま、まぁ、大丈夫でしょう。多分。
まずT98-Nextを試す。
実機からBIOSイメージ吸い出して、MS-DOS 3.3Cインストールディスク(フロッピーディスク×3!!)をROMイメージ化。
……で、起動。
おお、上手くいった上手くいった。
……と、思ったら……
すみません、ゲームの音がヘンです。シャレになりません。(T-T)
別のゲームは上手くいったのに……
……と思ったら、別のゲームをやった後なら、ちゃんと音が鳴るんですけど……(・ワ・)
急遽、ねこープロジェクト(0.80の方)に変更。
今度はちゃんと音鳴りました。
……T98-Nextで動いていた方のゲームが動かなくなりましたが。(><)
さらに、Virtual98、T98vmm、MS-DOSが起動さえしてくれません。orz
ねこープロジェクトの"お察し下さい"ヴァージョンで、やっと両方ともマトモに動いてくれました。ホッ。
- CPU 1GHz以上のマシンでの動作を推奨します … お察し下さい
- FPUはサポートしていません … お察し下さい
- Screen Optionの Graphic Charger 及び 16色ボードは固定設定で選択できません … お察し下さい
- フルスクリーンは16bpp固定です … お察し下さい
……………………ま、大丈夫でしょう、多分。 (^^;
- PC98x1シリーズ
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NECが発売していた国産パソコン。PC-9801シリーズと、Windows(2000まで)が動くPC-9821シリーズとがある。一時期、日本でパソコン=PC-9801というぐらい広まっていた。
海外からDOS/V機(もしくはPC/AT互換機とも言う。確か正確にはDOS/VとPC/AT互換って別物だった気がする……)とMicrosoft Windows95に圧されて絶滅してしまった。合掌。
- エミュレータ
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エミュレータ、Emulator。あるコンピュータ上で、別のコンピュータの環境を再現するソフト。
ここでは、同じパソコンであるCP-98x1をエミュレートさせているが、ゲームボーイやアーケードゲーム筐体等のエミュレータもある。
ちなみに、よく勘違いされているが、エミュレータ自体は合法である。その上で不正にコピーしたソフトを使うと法に触れるのであって。
- ヴァージョン
- version。ソフトの版数の事。
これが上がるほど、機能が増えたり、不具合が解消されてたりする。 - ベータ版
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β版。要するに開発中のバージョン。これを公開し、色々な人に使ってもらう事で、そのソフトの不具合発見に役立てる。
何でβ?α版ってあるの?と思うが、実はあったりする。非公開の開発版がα版なのだ。自分である程度不具合を潰したα版がβ版になる。
- BIOSイメージ
- パソコンの一番ハードウェアに近い部分のソフトをBIOS(バイオス)と云うが、それを専用ツールで吸い出したもの。エミュレータによっては不要な事も有る。
- MS-DOS
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えむえす-どす。MicroSoft - Disk Operation Systemの略。通称『ドス』(刃物!?)
Windowsの前身。今のようなグラフィックバンバンなもの(GUI)ではなく、キーボードで色々なコマンドを打ち込んで作業を行う(CUI)。
Windowsの"コマンドプロンプト"はこれのエミュレータにあたる。
- ROMイメージ
- エミュレータでは、一般的に、直にファイルを扱う事はできない。プロッピーディスクやハードディスクをファイル化した物を使うが、それの事。
- ゲーム
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今回用意したのは、Super Depth(BIO100%さん作)と、ぶろっくでポン(YONEさん作)。
T98-Nextで音が変だったのはぶろっくでポン、ねこープロジェクト(ver0.80)で起動しなかったのはSuper Depthである。