2019年05月05日

「退位礼正殿の儀」や「剣璽等承継の儀」で、天皇陛下の付近に在った品は何だったのか(神器だと数が合わないし?)

「天皇」の生前退位、そして即位

天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が制定、施行され、平成31年(2019年)4月30日に明仁天皇が退位、翌日の5月1日に徳仁天皇が即位した。

そして、それに伴い、元号は「平成」から「令和」に変わった。

情報化社会万歳

ところで、この退位と即位に関する皇室儀礼の内、「退位礼正殿の儀」「剣璽けんじ等承継の儀」「即位後朝見の儀」はYoutubeの首相官邸チャンネルにてライブ中継が行われた。また、それぞれの映像は、現在も動画として公開されている。つまり、テレビに頼らざるとも、何の編集も行われていない映像を、何時でも好きな時に確認できるという事になる。正に情報化社会の素晴らしさである。

儀礼中、安置されている物品は何だろう?

さて、「退位礼正殿の儀」と「剣璽等承継の儀」において、その間中、場に安置されている(「剣璽等承継の儀」の場合、「安置」という表現は正しくないだろうが)包みが在った。細長い直方体の物、平たい直方体の物、そして小さな立方体の物が2つ。これは一体なんだろうかと疑問に思った。普通に考えると「三種の神器」なのだが、そうだとすると数が合わない。
退位礼正殿の儀を例に挙げると、画面手前側(明仁天皇陛下の左手側)に細長い直方体の包み、画面奥側(陛下の右手側)に平たい直方体の包みと、2つの小さな立方体の包みが確認できる。

調べた所、これは「草薙剣」「八尺瓊勾玉」そして「国璽こくじ」と「御璽ぎょじ」との事だった。前者2つと合わせて三種の神器となる「八咫鏡」は宮中の賢所内に祀られており、このような儀礼の場には出てこないという。

「国璽」と「御璽」というのは、恥ずかしながら何かを知らなかったが、これらは、平たく言うと印鑑であるとの事。「国璽」は国家の象徴として用いる印、「御璽」は国事行為で発せられる書類に押される印らしい。

道理で、要所要所での扱い方が、草薙剣、八尺瓊勾玉と異なる訳だ。
例えば剣璽等承継の儀の場合、天皇陛下が退出される際は、剣→陛下→勾玉の順で退出されるが、国璽と御璽は、その場に残されている(画面右下)。

posted by 天井冴太 at 18:59| Comment(2) | ニュース的つれづれ | 更新情報をチェックする

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