これは、 「専門外の趣味を語る Advent Calendar」 の第1日目の記事である。「『専門外の趣味を語る Advent Calendar』とは何だろうか?」とか、「そもそもAdvent Calendarとは?」といった内容については、一つ前の記事『「専門外の趣味を語る Advent Calendar」の参加者を募集しています 』を参照して欲しい。
さて、私の職業は「システムエンジニア」である。平たく言うと、コンピューター――例えばPCやスマホ――上で動くアプリやwebサイトの作成を行う仕事だ。しかし、その一方で、園芸を趣味とし、休日は庭で草木の世話に精を出したりしている。
プログラミングと園芸、何方かと言うと、割と正反対の性質を持つ物に思える。プログラミングはコンピュータという機械を扱う仕事だが、園芸は生命を扱う訳であるし。プログラミングの世界は全て「プログラムに書いた通り」に動くが、園芸は、そのようにはなっていないように思える。理想的な環境に質の良い種を植え、適切に肥料や水を遣ったとしても、異常気象や害虫等のコントロール出来ない外部の影響で枯れる事はままある事だし、「何が原因かわからないが枯らしてしまった」なんて事も有り得る。何故、相反するように思える両者を、一人の人間が趣味として同時に楽しめているのかは、自分でも、よく分からない。
私が園芸の何処を楽しんでいるのか?それを考えてみると、「規則性の中に紛れるランダム性」が有るように思える。春夏秋冬、様々な植物が、それぞれのタイミングで芽を出したり花を咲かせたり実を付けたりする。その規則的なルーチンの中で、その時々の気候の違い――例えば冷夏や暖冬等――、草木狙いで来る小鳥や虫達の多寡。そういったモノが草木の状態を左右し、全く同じ状態になる年というのは絶対に有り得ない。
それは意図的に育てている草木に対してのみ影響する訳ではない。外部から、思いもしない新たな植物が庭に齎されるという事もある。例えば、私が園芸を楽しんでいる庭には、現在、山椒や紫蘇が生えているが、これらは私が種を蒔いた物ではない。ふと気づくと、何時の間にか勝手に生えていた物だ。時期になると立浪草が何輪も咲くが、これも私の手に因る物ではない。恐らく、庭に来る小鳥や虫達が齎した物なのだろうと思われる。園芸は、そんな小さな驚きをしばしば私に与えてくれる。
「園芸」というのは何処から何処までなのか?というのを調べてみると、「育てた野菜や果物を収穫し調理、食する」事も含められるらしい。丁度、梅の木が有るので、毎年、梅干しを漬けており、此れも楽しみの一つである。実が多く成る年と成らない年が在り、それで嬉しくなったり残念に思ったりするのも良い体験だ。
植物に興味が湧くと、日頃通る道すがらで目にする草木も気になってくる。こんな所に綺麗な花が咲いていたのか。これは何という花だろうか。彼処の木はそろそろ実を付ける筈だ――なんてこと無い往来が、楽しい発見ばかりの小さな冒険へと変容する。
今の季節は、山茶花が咲き、山茱萸が赤い美しい実で目を楽しませてくれる。今年は紅葉は色付きが遅いようだ。木の実狙いか、可愛らしい小鳥も稀に訪れ、美しい鳴き声を聴かせてくれる。世話は大変だが、そういった変化を楽しむ事が出来る。もし、少しでも興味を惹かれるようであれば、貴方も園芸を始めてみてはどうだろうか。
明日、第2日目は、やまこさんが「ITエンジニアが漫画を描く」という事について語ってくれる予定となっている。私自身は絵心がないので、どのような内容となるか予想が付け難く、楽しみだ。
なお、「専門外の趣味を語る Advent Calendar」、2025年12月1日時点で、まだ枠に空きが在る。何方か、「自分も趣味を語ってみたいぜ!」と思った方は、気軽にエントリーして貰えると幸いだ。



