2024年09月18日

私がpCloudをお勧めする理由

先日、オンラインストレージサービスのpCloudのPR記事がITmediaに掲載されていたpCloudは、オンラインサービスにしては珍しく、サブスクではない「買い切り」のプランが存在するという特徴が有る(念の為に言っておくと、サブスクのプランも存在する)。で、はてなブックマークのコメント一覧を覗いてみると、まぁ胡散臭く思っている人が多い事、多い事。

胡散臭く思いたくなる気持ちは分かる。正直な話、私も課金するにあたって大いに悩んだ。継続的な提供が必要となるwebサービスに「買い切り」――それも、実質的に無期限の――というのは、なかなか馴染まない。実際に、同様のコンセプトを打ち出したwebサービスが終了した例は幾つも存在する。

しかし、それでも私はpCloudを推したい。そう思った理由を、此処に記したいと思う。

念の為に表明しておくと、私はpCloudの利用者ではあるが、それ以上の関係者ではない。また、この記事はステマ目的でもない。まぁ、それを証明する事は難しいのだが。


無料プランを利用中のエピソードである。

そもそも何故、私がpCloudの利用を始めたかと言うと、pCloudは、Linux用のクライアントソフトを用意している希少なオンラインストレージサービスだったからであった。

pCloudにはLinux用のクライアントソフトが用意されていたが、当時は、残念な事にコマンドラインツールのみであった。Windows用やMac OS用にはグラフィカルで直感的な操作が可能なクライアントソフトが用意されていたが、Linux用には無かった。

前述の通り、Linuxに対応されているだけでも御の字ではある。しかしやはり、グラフィカルなツールに対し、コマンドラインツールは非常に使いづらい。そこで、サポートに問い合わせてみる事にした。「Linux用のグラフィカルなクライアントソフトを作る計画は在りませんか?」当時は日本代理店なんて無かったので、当然、英語である。問い合わせを送る際にかなり緊張したのを憶えている。サポートからは直ぐに返答があったが、その内容は予想通り「今の所はコマンドラインツールしか有りません」という物だった。Linuxユーザーなんて極僅かしか居ないのは間違いなく、対応しないというのは至極真っ当な方針である。私自身も「駄目で元々」のつもりだったので、その回答で納得した。

ところが、それから暫く経ってから、突然pCloudサポートからメールが届いた。曰く、「先日、Linuxでも使えるグラフィカルなクライアントをリリースしました。良ければ試してみて。」驚いた。前回の問い合わせは、あれでクローズされていると思っていたので、後日、そういったお知らせを貰えるとは思っていなかったのだ。「そういえば、以前この人から、この件について問い合わせを貰ったな」という事を憶えていて、且つ「教えてあげよう」という親切心が無ければ成されなかった事後サポートだからである。サポートのSherryさん、本当に有難う。


つまり、私がpCloudに惚れ込んだ理由は、ストレージ容量でも通信速度でも、更に言うなら値段でもないのである。Linux対応しているからというのは確かにあるが、それは課金迄して利用している理由としては弱い。私がpCloudにお金払っていいやと思った理由は、そう、「サポートの質の良さ」に感心したからなのだ。

皆さんは、利用するサービスをどの様に選んでいるだろうか。数値的スペックのみを気に掛けていないだろうか。勿論それも重要だが、それが全てではないという事を、pCloudのサポートは教えてくれた。数値で表現できない事は簡単に比較する事が出来ない事でもあるが、そういった点も大切だと、それに気付かされたからこそ、私はpCloudのファンとなったのである。

pCloudが将来、サービスを終了しないと断言する事は出来ない。しかし、それは言ってしまえば、他のサービスでも、例えばGoogleやMicrosoft等であっても同じではないか。確かに、「買い切り」というのは不安を感じさせられる。それはその通りだ。どうだろうか、セール中の「買い切り」プランの価格をサブスクプランの価格で割ってみて、「買い切り」プランがサブスクプランのどの程度の期間の値段に相当するか計算してみて、「その期間中に終了する可能性は低いだろう」と思えるならば課金してみては。今、pCloudは丁度セールをやっているが、慌てる必要はない。割と頻繁にセールを開催しているので、次以降のタイミングで購入しても良いのだから。

ラベル:pCloud web
posted by 天井冴太 at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2023年12月04日

今日の癒しはFediverseに在る

この記事はFediverse (3) Advent Calendar 2023の4日目の記事である。

因みに、昨日は柗村さんの「二次創作まわりでのFediverse所感」となる。X (Twitter)、色々大変みたいだなぁ。私は、イーロン・マスクの「イ」の字も無い頃に見限った口だが、元利用者としては、色々思う所も有るが……いや、今はこの話題は止めとこう……

さて、Mastodonに代表されるFediverseの分散ネットワークは、今の所は、まだまだ平和である。とはいえ、偶には騒ぎが巻き起こる事も在る。考えたくはないが、将来的にFediverseも殺伐としないとは言い切れない。イヤそうでなくとも、我々はリアル社会で充分に疲弊している。とてもつらい。何か対策が必要だ。そうだ癒しだ。癒しを寄越せ!

癒しとは何であろうか。人に依って答えは様々であろうが、私にとっては、それは犬である。そして猫である。つまりモフモフである。いやいっそモフモフしてなくても良いや可愛ければ。可愛いは正義である。

……という訳で、以下に、天井冴太が現在リストに登録している癒しの動物アカウントの一部を列挙する。なお、選考基準は「殆どが動物ネタである事」となっている。なので、例えば、梅吉君の飼い主さんや、ことりこちゃんの飼い主さんのような、それなりに有名そうな動物(の飼い主さん)のアカウントは、このリストには含まれていない。あしからず。

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posted by 天井冴太 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2021年12月19日

自動車の車内灯の消し忘れを、IFTTTを使って防止する

この記事は、Qiitaの「身の回りの困りごとを楽しく解決!【PR】Works Human Intelligence Advent Calendar 2021」カレンダー2の19日目の記事である。なお、同じカレンダー2の前日(18日目)はtakumiyoshikoさんの「【ゴロツク】語呂合わせ自動生成器を作ってみた」。カレンダー1の方の同日(19日目)はume-boshiさんの『「人造先生はチョークを投げるのか」システムを作った』である。定期的に暗証番号が変わるシステムに苦しめられた経験があり、一人だと集中力が続かないというのは私も同じだしと、両人には勝手に親近感を抱いてしまう。

さて皆さんの家には自家用車が有るだろうか。現代では公共交通機関は充分に発展しており、無くても困らない(維持費というコストの方が高く付く)場合も多く、「若者の車離れ」が起きているとか何とか。とはいえ様々な事情でそうではない人もまだ多く、当方もそちら側の身の上という事になる。

自動車について気に掛けるべき事は幾つも在るが、やらかしの発生しやすさに対し、地味にダメージがでかい物事に「バッテリーあがり」がある。何かの都合で車内灯を付け、それを一晩消し忘れてしまうと、次の日にはエンジンも掛からない巨大な鉄箱の一丁上がりである。ロードサービスに助けを求めるか、他の車のバッテリーと繋いで活を入れれば一時的に復活させられるが、そうなったバッテリーは大体交換を勧めれる。そしてバッテリーの値段も結構馬鹿にならない物なのである。

現代はモノがインターネットに繋がるIoTの時代である。最新の車には何らかの警告を送るシステムでも搭載されていたりするのだろうか?寡聞にして知らないが、何れにせよ手持ちの車にそのシステムが無いなら一緒である。という訳で、手元の車で実現できる範囲で、バッテリーあがりを防止する方法を考えた。幸い、搭載しているカーナビがBluetooth接続に対応しているので、これを使う。

IFTTT(ただし、Proプランへの課金が必要。手持ちのAndroidスマホにはIFTTTアプリを入れておく事)で、以下の要領でappletを作成する。

「Android Device」の「Desconnects from a Bluetooth device」をtriggerに、「Notification」の「Send a notification from the IFTTT app」と、「Email」の「Send me an email」をactionに設定する。

action側の、「Send a notification from the IFTTT app」と「Send me an email」には、ライトの確認を促すメッセージを設定する。
「Send a notification from the IFTTT app」の設定。Messageとして「車のBluetoothデバイス {{AndroidDevice.bluetoothDisconnected.DeviceName}}から切断されました( {{AndroidDevice.bluetoothDisconnected.OccurredAt}})。車のライトはoff或いはドア開閉連動状態にしましたか?」を設定した。
「Send me an email」の設定。Sebjectには「車のBluetoothデバイス {{AndroidDevice.bluetoothDisconnected.DeviceName}}から切断されました」、Bodyには「車のBluetoothデバイス {{AndroidDevice.bluetoothDisconnected.DeviceName}}から切断されました( {{AndroidDevice.bluetoothDisconnected.OccurredAt}})。車のライトはoff或いはドア開閉連動状態にしましたか?」を設定した。

最後にFilter codeに、「カーナビのデバイスからの切断だったか否か」を判定する以下のコードを設定する。 【カーナビのデバイス名】の部分を適切に変更する事を忘れないように。

const TARGET_DEVICE_NAME = '【カーナビのデバイス名】';

if (AndroidDevice.bluetoothDisconnected.DeviceName != TARGET_DEVICE_NAME) {
  // skip
  const MESSAGE_WHEN_ISNOT_CAR_DEVICE = `action skip: ${TARGET_DEVICE_NAME} is not car device.`;

  IfNotifications.sendNotification.skip(MESSAGE_WHEN_ISNOT_CAR_DEVICE);
  Email.sendMeEmail.skip(MESSAGE_WHEN_ISNOT_CAR_DEVICE);
}

最後にカーナビと自身のスマホをペアリングすれば完了。これで、車のエンジンを切りカーナビの電源が落ちると、スマホに注意を促す通知が飛ぶ。

メールでも通知を飛ばしているが、これは偶々スマホが電池切れを起こしていたり、誤って該当する通知を消してしまった時の安全策である。仮に、エンジンを切った瞬間の注意喚起に気づかなかったとしても、バッテリーがあがる前に気付く事が出来れば、余計な出費は抑えられる。スマホの通知で用を熟せていた場合は、重複する内容となるメールでの通知は若干ウザイが、バッテリー買い替えの金銭的ダメージと天秤にかけると、まぁ許容範囲かなと。人によっては、通知先のサービスは別の物にカスタマイズしても良いだろう。

照明を消す事を完全に自動化出来る物ではないが、それなりに役に立つシステムが完成した。素晴らしいのは、これの実現に殆どプログラムコードを書いていないことである。IFTTT万歳!

ラベル:Car IFTTT android
posted by 天井冴太 at 23:34| Comment(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2021年10月17日

馴質異化、異質馴化

最近、「ライト、ついてますか――問題発見の人間学」という本を読んでいる。その中では、問題に対する解決策は、往々にして不適合を見落としてしまう物だと説かれている。ここで言う不適合とは、その解決策が齎してしまう(解決策を考案した時点では判明していなかった)新たな問題を指す。この時、人はその高度な適応能力故に、問題を問題と認識出来ない事がよくある。不適合の見落としを防ぐ為には、自分たちとは別の、新たな視点で物事を見てみる必要がある。

「新たな視点で物事を見てみる」と聞いて、私は「馴質異化」という言葉を思い出した。同時に、それと対になる「異質馴化」という言葉も。

馴質異化じゅんしついか」とは、よく見慣れている物を初めて見る物として捉え直してみる事を言う。「異質馴化いしつじゅんか」はその逆、初めて見る物を、さも、よく見かけている物のように捉えてみる事だ。「ライト、ついてますか――問題発見の人間学」のそれは問題解決(不適合の見落としの防止)の為の技法としての物だが、馴質異化、異質馴化は、もっと広い、アイディアの発想法として用いられる物だという。

まぁアイディアを得たい時というだけでなく、時間潰しとしても有用だ。例えば毎日の通勤通学の途中で、よく目にする何某かに対して「馴質異化」を試みてみる。そうすると、今迄、気にも留めていなかった物事に気づける。特に何か準備が要るわけでもなく手軽に行えるし、「そういえばアレは何故ああなっているのだろう?」という疑問の海に身を浸してみるというのも、なかなかに楽しい経験だ。

ラベル:idea Technique
posted by 天井冴太 at 00:49| Comment(0) | 日々雑感 | 更新情報をチェックする

2021年04月21日

筆を取れ。物を書け。情報を流通させろ!

現代は高度情報化社会である。インターネットである。眼の前のパソコンから、或いは、手元のスマートフォンからネットを介して検索すれば、大体の情報は得られる時代である。なんなら、「情報の飽食の時代」と言ってもいいだろう。

そんな時代にあって、次のような主張を展開する者も居る。曰く「低レベルな情報は、この世に必要ない」「その情報は既に巷に溢れているので、これ以上書いてはいけない」「高レベルな情報が書けないのであれば、アウトプットをするべきではない」……しかし、そんなのはウソっぱちである。たとえ拙くとも、どんどんとアウトプットをするべきだ。そんな主張を展開する奴は、自分が摂取する情報の取捨選択も出来ない、物を知らないクソザコナメクジなので、相手をする必要はない。

何故か。先ず、当たり前の事ではあるが、貴方には表現の自由が在る。日本国憲法で保証されてさえもいる。何人たりとも、表現の自由を侵害する事は出来ないのである。

次に注目すべきは、「最初から上手く出来る人間はいない」という事実である。皆、下手くそから成長して、上手くなっていく。これは情報のアウトプットについても同じだ。下手っぴはアウトプットするな?チラシの裏にでも書いてろ?それは、人の成長を否定し、ひいては将来生まれる筈だった高度な情報を抹殺しようという言説である。そう主張する者は、技術発展を拒む「人類の敵」との誹りを受けても仕方がない。

更に、情報は在れば在る程よいのである。此処で試しに、ちょっと大きめの本屋に行ってみて欲しい。技術書や解説書、入門書の類の棚を覗いてみよう。同じ事に関する書籍が何冊も在るだろう。なぜ何種類も在るのかは、中身を見比べてみれば分かる筈だ。そう、喩え同じ事について論じていても、その説明の仕方は皆異なる。書いた人間の数だけ、別の説明が生まれる。ある説明で理解できなかった物事でも、別の説明で理解できるようになるというのはザラだ。説明のパターンが多ければ多い程、物事を理解できる人間の数は増えるのだ。コピー――つまり「パクリ」――でない限り、情報量に「多すぎる」という事はありえないのだ。

さあ、恐るるな、筆を取れ。物を書け。情報を流通させろ!成長と発展は、その先にこそ存在する。

何人なりとも、表現の自由を侵害する事は出来ない
勿論、そうは言っても、誤情報を広めたり、誰かの尊厳や名誉を傷つけるものはNGである。此処で論じているのは情報の質と量に関してなので、これらについては取り扱わない。
ラベル:Information writing
posted by 天井冴太 at 21:48| Comment(0) | 日々雑感 | 更新情報をチェックする

2021年03月11日

block-logout-from-jobcan.user.js――ジョブカンからのタイムアウトに因るログアウトを防ぐ Greasemonkey script

今の勤務先は出退勤をジョブカンというwebサービスで管理しているのだが、このwebサービスは、30分間の無操作で自動的にログアウトさせられる。ジョブカンを確認しようと思ったら何時の間にかログアウトさせられていたという体験が頻出し、イラッと来たのでサッと作ってしまった。反省はしていない。

AmaiSaeta/block-logout-from-jobcan.user.js: ジョブカンからのタイムアウトに因るログアウトを阻止する Greasemonkey script。

Greasemonkeyアドオンをインストール済みであれば、上記ページからblock-logout-from-jobcan.user.jsを選択して、「Raw」ボタンを押せばスクリプトのインストール用ダイアログウィンドウが開く筈。

例によって Firefox + Greasemonkey の環境でしか動作確認していない。他の環境で動くかどうかは不明。

ジョブカンを開いているFirefoxのウィンドウ、或いはタブがインアクティブである場合に、29分50秒毎にページを再読込する事でログアウトを防いでいる。ジョブカンを開いているウィンドウとタブがアクティブである間は再読込を行わないので、その場合はタイムアウトでログアウトしてしまう。閲覧中に再読込が走るとウザイのでこうしているが、これは即ちログアウトを完全には防げていない事になるので、何か対策を取りたい所。いいアイディアが有ったら教えてください。

posted by 天井冴太 at 12:00| Comment(0) | 自作ソフト | 更新情報をチェックする

2021年02月22日

フリーミアムモデルは死ぬのかもしれない

行き詰まるフリーミアム

昨年後半から、無料で提供されていたwebサービスの内容が縮小されるというニュースが目に付くようになってきた。

Googleという巨人が流れに乗っている以上、この流れは、もっと他のwebサービスにも波及する可能性が高いだろう。「webサービスは無料」が見に染みているユーザーにとっては冬の時代の到来である。

「基本機能は無料で提供し、+αを求めるユーザーには課金を求める」という展開方法をフリーミアムモデルという。ソフトウェアのような、提供に関わるコストが極低い場合に有効とされてきた手段だ。webサービスやスマホ用アプリでは御馴染みとなっている。

昨今の無料提供プランの「締め付け」、もしかしたら、フリーミアムモデルが行き詰まっているという事なのではないか。フリーミアムモデルが広まりすぎてしまい、我々サービスを受ける側が、それに慣れすぎてしまった。「当たり前」と捉え、有り難みを感じなくなってしまい、フリーミアムモデルの効果が果てしなく軽くなってしまっているのではないか。嘘か真か「有料であれば、どれほど優れたソフトウェアであろうと最低の評価を付ける」という人も居るという。

そもそも「無料」でサービスや物の提供を受けられているというのは、本来おかしな話である。何かを提供する側には、それについてのコストが発生している訳で、そのコストを上回る利益が回収できないようでは、サービスや物を提供する意味はサッパリ無いのだ。「タダ働きして」と言われて「はい分かりました」と答える奴は居ない。

これからのフリーミアム
ラベル:business web
posted by 天井冴太 at 00:04| Comment(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2020年07月15日

災害情報収集用のチャンネルを用意しよう(福岡県の「防災メール・まもるくん」の紹介)

7月に入ってからの豪雨で、日本各地で被害が出ている。特に九州南部が目立つが、遠く岐阜や長野にも被害が出ている。被災された方にはお見舞いを申し上げたい。私の住む地域では目立った被害は出ていないが、大きな被害を被った地域の中には、多少、縁の有る地域も含まれており、心配である。

さて、このような自然災害を始めとした非常事態において、最も重視すべき情報とは、どういう物だろうか。それは、公的な機関の発する情報である。正しい情報である可能性が最も高い為だ。各種の注意報や警報、避難に関する情報、災害発生の有無や、その場所の情報。出勤中であれば、帰宅難民とならないよう公共交通機関の運行情報も重要となるだろう。自分が何時、そのような状態に陥るかは予測が出来ない。そうなってから慌てないよう、問題が無い内から、情報チャンネルを確保しておく必要が在る。

私の住む福岡県では「防災メール・まもるくん」という物が提供されている。県内で発令中の警報や注意報、発生している自然災害についての各種情報、JRの運行情報、行方不明者情報、その他様々な幅広い情報をメールで通知してくれる。熱中症情報や花粉についての情報も提供してくれるので、「防災」と銘打ってはいるが、平時も役に立つ物となっている。幸いにして、私は未だ利用する機会に直面した事はないが、事前に登録しておいたメールアドレスに安否情報を一斉送信したり、避難場所迄の道順を案内してもらう事も出来るらしい。「どの地域」の「何の情報」が必要かは設定できるので、興味がない情報に煩わされる事もないだろう。詳しくは公式サイトを参照して欲しい。

[防災メール・まもるくんのトップページ]「防災メール・まもるくん」の一番の特徴、それは、公式サイトにアクセスすると、「お役所」らしからぬ、何やら可愛らしいケモノなキャラクターが迎えてくれるところである。ケモナー大歓喜。福岡のゲーム開発会社CyberConnect2がキャラクターデザインを手掛けており、同社の開発したゲームと世界観を同じくしている。詳しくは、同社の「リトルテイルブロンクス構想」のページを参照されたい。残念な事に送られてくるメール自体は、「お役所」らしいシンプルなメールで、この可愛いキャラクターは影も姿も見せない。勿体無い。是非とも改修を期待したいところである。

私が福岡県在住である為、福岡県のサービスについて紹介したが、他の都道府県でも同様のサービスが提供されている可能性は高い。非常時になってから困らないように、今の内に利用登録をしておく事を勧める。今回、特に被害が大きかった熊本の球磨川流域では、川が氾濫し地域が水に浸かる迄に、ものの10分程度しかなかったと聞く。それはまぁ極端な例としても、非常時に不正確な情報に右往左往する余裕は無いだろう。正確な情報の入手は、正に自身の命運を左右する事も有り得るのである。

ラベル:fukuoka Email web disaster
posted by 天井冴太 at 22:26| Comment(0) | IT的つれづれ | 更新情報をチェックする

2019年07月15日

amazon-bookmeter-link-adder.user.js ver2.00.20190715 リリース

amazon-bookmeter-link-adder.user.js ―― Amazon.co.jpの商品ページに読書メーターの該当書籍ページへのリンクを追加するGreasemonkey script を更新した。

amazon-bookmeter-link-adder/amazon-bookmeter-link-adder.user.js at 1.04.20160925 · AmaiSaeta/amazon-bookmeter-link-adder

Greasemonkeyを導入したFirefoxで、上記リンク先の「Raw」ボタンを押すとインストール(あるいはアップデート)される。

更新内容

  • Amazon.co.jpの各商品ページの仕様変更に対応。
  • 読書メーターのURLを新しい物に更新。
posted by 天井冴太 at 02:16| Comment(0) | 自作ソフト/最新更新情報 | 更新情報をチェックする

2019年05月05日

「退位礼正殿の儀」や「剣璽等承継の儀」で、天皇陛下の付近に在った品は何だったのか(神器だと数が合わないし?)

「天皇」の生前退位、そして即位

天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が制定、施行され、平成31年(2019年)4月30日に明仁天皇が退位、翌日の5月1日に徳仁天皇が即位した。

そして、それに伴い、元号は「平成」から「令和」に変わった。

情報化社会万歳

ところで、この退位と即位に関する皇室儀礼の内、「退位礼正殿の儀」「剣璽けんじ等承継の儀」「即位後朝見の儀」はYoutubeの首相官邸チャンネルにてライブ中継が行われた。また、それぞれの映像は、現在も動画として公開されている。つまり、テレビに頼らざるとも、何の編集も行われていない映像を、何時でも好きな時に確認できるという事になる。正に情報化社会の素晴らしさである。

儀礼中、安置されている物品は何だろう?

さて、「退位礼正殿の儀」と「剣璽等承継の儀」において、その間中、場に安置されている(「剣璽等承継の儀」の場合、「安置」という表現は正しくないだろうが)包みが在った。細長い直方体の物、平たい直方体の物、そして小さな立方体の物が2つ。これは一体なんだろうかと疑問に思った。普通に考えると「三種の神器」なのだが、そうだとすると数が合わない。
退位礼正殿の儀を例に挙げると、画面手前側(明仁天皇陛下の左手側)に細長い直方体の包み、画面奥側(陛下の右手側)に平たい直方体の包みと、2つの小さな立方体の包みが確認できる。

調べた所、これは「草薙剣」「八尺瓊勾玉」そして「国璽こくじ」と「御璽ぎょじ」との事だった。前者2つと合わせて三種の神器となる「八咫鏡」は宮中の賢所内に祀られており、このような儀礼の場には出てこないという。

「国璽」と「御璽」というのは、恥ずかしながら何かを知らなかったが、これらは、平たく言うと印鑑であるとの事。「国璽」は国家の象徴として用いる印、「御璽」は国事行為で発せられる書類に押される印らしい。

道理で、要所要所での扱い方が、草薙剣、八尺瓊勾玉と異なる訳だ。
例えば剣璽等承継の儀の場合、天皇陛下が退出される際は、剣→陛下→勾玉の順で退出されるが、国璽と御璽は、その場に残されている(画面右下)。

posted by 天井冴太 at 18:59| Comment(2) | ニュース的つれづれ | 更新情報をチェックする