2012年08月24日

ITmediaの「ソーシャルゲーム利用者の6割が課金に後悔している」という記事が疑わしい件について ――統計の罠――

ソーシャルゲーマーの半数が有料アイテム購入、うち6割が「反省・後悔」 - ITmedia ニュースで、6割が購入後に「反省・後悔」しているという結論を出すのは甚だ疑問だよ、という話。

別に所謂ソーシャルゲームを擁護しようという事ではない。これは統計によく在る罠だ。

また、有料プレイヤーの60.6%が、支払った金額について「反省・後悔している」「どちらかといえば反省・後悔している」ことが分かった。これらのユーザーに今後の使用金額について尋ねると「減らしたい」が46.3%、「ゼロにしたい」が40.8%だった。

費やしたプレイ時間についても、有料プレイヤーの41.2%が「反省・後悔している」「どちらかといえば反省・後悔している」と回答。今後のプレイ時間は「減らしたい」が55.6%、「ゼロにしたい」が16.3%だった。

この結果に対して、例えば、

消費者の半分に後悔を与える商売って凄いな

というaotake16氏のような感想を抱いたとしたら、注意した方が良い。貴方は統計の罠に嵌っている

実際の設問を確認してみよう。ソーシャルゲームに関する利用状況調査 | Fastask(ファストアスク)で期間限定(2012年9月4日18時まで)で公開されている。

時間についての設問はQ10。以下のように書かれている。[アンケートQ10のキャプチャ]

ソーシャルゲームをプレイしてきた時間について、「無駄に使ってしまった」と反省・後悔したことはありますか。

同じく金額についてはQ13。ソーシャルゲームについてのアンケート設問のキャプチャ(金額について)

ソーシャルゲームに使ってきた金額について、「無駄に使ってしまった」と反省・後悔したことはありますか。

どちらも反省・後悔したことはありますかと聞いている。これがだ。

こう聞かれたら、今まで何回も行ってきた課金の内、一度でも反省・後悔した事が有れば、答えはYesになってしまう。仮に、100回課金して、内99回は満足していたとしても、1度でも反省・後悔した事が有れば、此処での回答は反省・後悔している(或いは、どちらかと言えば反省・後悔している)という事になってしまう。

「100回の課金の内、たった1回だけ後悔した事がある」人間を捕まえて、「彼は課金に後悔している」と結論づける事は、果たして妥当だろうか?

貴方に次の質問をしよう。
「貴方は嘘を吐いた事がありますか?」
この回答にNoと答える奴は居まい
では、Yesと答えた貴方は嘘吐きなのだろうか?

ベンジャミン・ディズレーリという人物が残した言葉に、次のものが在る。

嘘には3つの種類がある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ。

今回のITmediaの記事は、正にこの例だ。

Noと答える奴は居まい
クレタ人のような極端な例を除いては;-p
posted by 天井冴太 at 18:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース的つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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